サンクメタル社
APTIV® Filmsを用いた、国産初の高性能粘着テープ製品を発売

既存のテープ製品を上回る高強度／高耐熱性／高耐薬品性を発揮

高機能熱可塑性樹脂であるVICTREX PEEKを原材料とするAPTIV Filmsは、市場で最高性能を有するフィルム材料の一つとして注目されている。 従来材料であるPI（ポリイミド）、PEI（ポリエーテルイミド）、PTFE（ポリテトラフルオロエチレン／四フッ化エチレン）製フィルムを上回る 様々な優れた特性を発揮するAPTIV Filmsを基材に用いた粘着テープは、PIテープに比べ、耐薬品性、引裂強度、低吸水率、バリヤ特性に優れ、 またPTFEテープに比べ、機械的特性、耐摩耗性、絶縁強度、低発煙性や低有毒ガス放出性、低浸透性、低比重といった特性を発揮する。

サンクメタル社・新規事業開発室の小林室長は「これまで当社は、各種バッテリーの電極に用いられるエキスパンドメタル（金属箔に千鳥状に 切れ目を入れ押し拡げたメッシュ状の部材）の開発・販売を通じ、エレクトロニクス業界で事業を展開して参りました。近年、同業界において 絶縁保護用途に用いる粘着テープに関し、より高強度で高耐熱しかも耐薬品性に優れたテープ製品に対する要望が強いことを知り、当社新規事業 として研究開発を続けてきました。その結果、様々な優れた特性を併せ持つAPTIV Filmsが、顧客要求を満たすテープ素材として最適であると 判断し、このたび、当社初のテープ製品の開発につながりました。」としており、また「卓越した製品特性に加え、これまで市場では高性能粘着 テープ製品の選択肢が非常に限られていたことからも、今後当社のタフテープが、エレクトロニクス業界において、製品選択の幅を広げる新たな 選択肢になるものと期待しています。」と話している。

APTIV Filmsを用いたサンクメタル社のタフテープは、スチール、セラミック、ガラスといった様々な素材表面に接着可能であり、フィルム 厚みは25μm、幅はユーザーの要望するサイズで提供される。サンクメタル社では、電気機器や半導体製造分野における絶縁テープを主要 ターゲットとして需要開拓を進める。またタフテープは、耐摩耗性や電気絶縁性が必要とされる自動車、航空宇宙、一般工業、照明、バッテリー に加え、滑り軸受や耐摩耗性が要求されるワイヤーの被覆、熱シールドといった幅広い用途分野に最適であることから、同社では、こうした分野 での需要にも期待している。

ビクトレックスジャパン社のAPTIVフィルムマネージャーを務める大沼敏夫は「APTIV Filmsは、原材料であるVICTREX PEEK樹脂が持つ 高耐熱性、耐薬品性、耐摩擦摩耗性、優れた機械的特性、バリヤ特性や耐放射線性、高純度、電気絶縁性に加え、優れた耐加水分解性を持ち、 低吸水率および低浸透率を発揮することから、高性能テープの基材フィルムとして理想的な素材です。また、鉛フリーはんだ加工に要求される 高耐熱性を持つことから、電気電子用途におけるマスキング素材としての利用も可能です。さらにAPTIV Filmsの原材料であるVICTREX PEEKは、 FDA認可、ハロゲン系難燃剤を用いることなくUL94 V-0難燃性を発揮すると共に、リサイクルが可能でRoHS指令に準拠する熱可塑性素材であり、 航空宇宙、自動車、燃焼、発煙、毒性、食品／飲料水や軍事に関連する多くの規格および基準に適合しています。」とコメントしている。

サンクメタル社について：

サンクメタル社は、1973年の創業以来、メタル加工のスペシャリストとして事業を展開している。近年では、これまでに培った技術力を 生かし、テープ製品の開発にも注力している。
http://www.thank-metal.com

ビクトレックスジャパン株式会社
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