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SABICイノベーティブプラスチックス、Chinaplas 2010展において 電気自動車・ハイブリッド車に向けた最先端自動車素材を展示紹介

Powertrain
プラグイン・ハイブリッド車(PHEV)

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2010年4月30日

SABICイノベーティブプラスチックスは、4月19日〜22日まで中国・上海で開催される 「Chinaplas 2010(同社ブース:W2G41)」に出展し、自動車用途に向けたNoryl*およびValox*樹脂製品群 を展示紹介した。これらの樹脂製品は、ハイブリッド車、プラグイン・ハイブリッド車(PHEV)や電気自動車 (BEV)の軽量化や高機能化に貢献し、顧客の代替パワートレイン開発をサポートする。また同展では、 化石燃料の消費量削減や温室効果ガス排出量抑制といった世界的なニーズに応え、環境に配慮したクリーンで 経済的なパワートレインの開発を推進するソリューションを紹介した。また、環境に優しいパワートレイン技術 の開発を支援することに加え、SABICイノベーティブプラスチックスの樹脂製品は、他樹脂製品よりも 優れた耐衝撃性、強度、耐熱性などの特性を提供することで、OEMメーカーが世界の自動車業界における 競争力を強化できるよう支援する。

SABICイノベーティブプラスチックス自動車部門のプロダクトおよびマーケティング担当ディレクターである ベンカタクリシュナン・ウママヒスワランは、「私たちは、新たな樹脂ソリューションを求める自動車OEMメーカー のサポートを推進致します。環境を配慮した次世代自動車であるハイブリッド車は、2015年頃には世界の 自動車産業でかなりのシェアを占めると予想されており、私たちは、自動車OEMメーカーが代替パワートレイン 技術への移行を円滑に進められるよう、最適なソリューションを提供して参ります。こうしたトレンドが 加速する中、SABICイノベーティブプラスチックスは、高機能素材の開発やサポートを通じて、顧客技術基盤 の進展を支援致します。」と話した。

ハイブリッド車や電気自動車の課題に向けた最新ソリューション

ハイブリッド車、プラグイン・ハイブリッド車や電気自動車は、消費燃料や排出ガスを低減することが できる一方で、中型車で最大300kgに及ぶバッテリーパックを搭載することによる重量増が、環境上のメリット を損なうことにもなる。これら重量の軽減化を図るため、既に主要な自動車メーカーでは、 バッテリー・ハウジングなどの用途において、樹脂材料で金属を代替する方策を採用し始めている。 SABICイノベーティブプラスチックスのNorylポリフェニレンエーテル(PPE)およびValox ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂は、バッテリーのフレームやハウジングに最適な選択肢である。 またこれらの樹脂は、大幅な軽量化、優れた耐薬品性や耐熱性、寸法安定性や難燃性を提供する。

過酷な環境下における寸法安定性

従来の自動車用鉛蓄電池と異なり、エネルギー密度の高い新しいバッテリーパックは、場合によって 最大200個に及ぶ数多くの個別バッテリーセルから構成されており、これらセル回りの構造体や 電子制御システムには厳しい寸法安定性が要求されている。限られたスペースに多数の部品が 積み重ねられているため、少しでも寸法安定性が損なわれると、組み付けでの不具合、液漏れや その他の損傷を生じる危険性がある。

SABICイノベーティブプラスチックスのNorylおよびNoryl GTX*樹脂は、初期の成形収縮や歪みが小さく、 寸法や機械的特性の変化を引き起こす吸湿性が低い上、安定した低線膨張係数(CTE)を示す。 こうした特性により、温度、湿度、荷重などの環境条件が変化しても、バッテリーパック・システムの 性能安定性を保持することができる。

Nory樹脂は、広範な温度環境下で剛性を維持できる非晶性樹脂である。このため、ポリアミドの ような結晶性樹脂で必要とされるガラスなどのフィラーを使用せずに、優れた寸法安定性を実現する。 ポリアミドは、異方性収縮/膨張により寸法制御上の問題が発生する場合があるが、コスト効率に優れた Noryl樹脂製品群は、こうした要求特性を満たすと共に、エチレングリコールなどの一般的なバッテリー 冷却液に対する耐薬品性も持ち合わせている。

電気自動車やハイブリッド車に特有の課題に向けたソリューション

電気自動車は、高電力で高いエネルギー密度を持つ新しいリチウムイオン電池やリチウムポリマー電池 の開発によって、ますます魅力的になっている。バッテリーは、通常、温度が制御されている状態で最高の 性能を発揮するため、バッテリーパックの温度管理が極めて重要となる。冷却効率を向上するため、 空気冷却に代わり液体冷却が使用される場合があるが、こうした液体に対しては耐薬品性を備えた 高機能性樹脂が必要となる。さらにバッテリーは、電力の発生によって発熱するため、適切な耐熱性を 備えた素材が要求されている。

SABICイノベーティブプラスチックスは、これらの要求特性を満たす数多くの樹脂製品を取り揃えており、 高耐熱性と難燃性を持つUltem*ポリエーテルイミド(PEI)樹脂、高耐熱性と耐薬品性を持つValox PBT樹脂 などがあげられる。また、高電圧なハイブリット車においては、インバータ、電子制御装置やバッテリー 管理システムといった異なる電子ユニットからの影響を制御する必要があるため、電磁干渉/無線周波干渉 (EMI/RFI)の遮蔽性能が重要になるが、SABICイノベーティブプラスチックスのLNP* Faradex* コンパウンドは、金属処理による重量増やメッキ加工による環境リスクを心配すること無く、 卓越したEMI/RFI遮蔽性能を提供する。

SABICイノベーティブプラスチックスの自動車用途向け製品の詳細については、 以下のサイトを参照下さい。
www.sabic-ip.com

* SABIC Innovative Plastics IP BV の商標です。


SABICイノベーティブプラスチックス社について:

SABICイノベーティブプラスチックスは、熱可塑性エンジニアリングプラスチックスのグローバルサプライヤーであり、75年にわたり、 顧客が直面する大きな課題を解決する画期的なソリューションを提供してきました。現在SABICイノベーティブプラスチックスは、数十億ドル規模の 企業であり、25か国以上に事業展開し、全世界で9,500人を超える従業員がいます。SABICイノベーティブプラスチックスは、顧客との コラボレーションや、新たなポリマー技術、グローバルアプリケーション開発、加工技術、および環境に配慮したソリューションへの継続的な 投資により、自動車、エレクトロニクス、建築/建設、輸送、医療などの幅広い市場をターゲットに、今後もプラスチックス業界のリーダーで あり続けます。当社の幅広い製品ポートフォリオには、熱可塑性プラスチックス、コーティング、特殊コンパウンド、フィルム、シートなどが あります。SABICイノベーティブプラスチックスは、世界の5大石油化学製品メーカーの1つであるサウジ基礎産業公社 (Saudi Basic Industries Corporation: SABIC)の100%子会社です。


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