SABICイノベーティブプラスチックス、非ハロゲンFlexible Noryl*樹脂が ニッセイエコ社の配線保護チューブに採用

ニッセイエコ社のCEOである稲村道雄 氏は、「当社は、SABICイノベーティブプラスチックスの Flexible Noryl樹脂を採用することにより、競争力の高い、画期的な新製品を開発することができました。 この成功の秘訣は、コストを抑え、品質を損なわずに、有害な難燃素材を置き換えることでした。 Flexible Noryl樹脂は、最新の『ECO-01』製品ラインに対する全ての要件を満たしており、この優れた SABICイノベーティブプラスチックス製素材により実現した最新の配線保護チューブは、当社顧客に 大変満足して頂いております。」と述べた。

SABICイノベーティブプラスチックスのNoryl樹脂製品グローバルマーケティングディレクターの キャサリン・ヘスは、「SABICイノベーティブプラスチックスは、有害物質の削減をはじめアップサイクル や植物由来素材の使用といった、環境に配慮した最先端素材ソリューションの開発に努めております。 Flexible Noryl樹脂は、これを示す好例です。この素材は、要件の厳しいワイヤーやケーブルアプリケーション 向けに優れた環境性能を提供し、また、ニッセイエコ社のような顧客企業との密接な連携により環境に 配慮したソリューションを積極的に開発してく当社の姿勢を示しています。」と述べた。

高機能で環境への影響が低いソリューション

Flexible Noryl樹脂は配線保護用途において、塩素系ハロゲンを含有する従来の塩化ビニル （PVC）樹脂と比べ、優れた機能性を提供する。Flexible Noryl樹脂は、世界的な環境規制に準拠する ためハロゲンフリーであると同時に、PVCを上回る優れた耐摩耗性も提供する。ニッセイエコ社は、 JASO-D-608-92摩耗試験の測定結果から、Flexible Noryl樹脂がPVCより遥かに高い摩耗性を備えている ことを確認した。

さらに、Flexible Noryl樹脂は、難燃ポリエチレン（PE）など他の非ハロゲン素材よりもコストおよび 加工性の面で優れている。Flexible Noryl樹脂は、優れた高耐熱性を有しUL105Cの要件を満たすことが できるため、難燃PEに必要な電子線照射による架橋工程が不要である。架橋工程には時間とコストがかかる と共に、素材自体をより堅く加工しにくくする。

また、SABICイノベーティブプラスチックスの素材は、高品質な表面外観を持つ優れた柔軟性を提供する。

ECO-01配線保護チューブは複数の日本国内家電メーカーに採用されており、 ニッセイエコ社は世界各国への拡販にも積極的に取組んでいる。

* SABIC Innovative Plastics IP BV の商標です。