SABICイノベーティブプラスチックス、高耐熱かつ堅牢な難燃性Ultem*樹脂が最新のActiFry®電気フライヤーに採用

Groupe SEB社の調理器具部門インターナショナル・マーケット・マネージャーであるジュリアン・サラは、 「SABICイノベーティブプラスチックスは、Ultem樹脂の最適グレードや色を選定し、全ての試験と仕様決定を8ヶ月 以内に完了させることで、この高機能素材が、開発期間の短縮化が進む一般消費財市場の要求に適合することを 証明しました。この優れた素材は、当社の厳格な基準を満たす唯一の素材でした。また、予定した期間内で米国市場に 適した製品を開発するためには、SABICイノベーティブプラスチックスのサポートが不可欠でした。」と述べた。

高機能Ultem樹脂の食品グレードは、調理器具や電子レンジ用容器から高級調理機器まで、 フードサービスや食品加工機器に対して数多くのメリットを提供する。SABICイノベーティブプラスチックスの 堅牢なUltem樹脂は、優れた耐熱性、寸法安定性、着色性そして各種規制に適合することから、法規制の厳格化 や新たなデザイン要求に対応可能な最適材料である。

SABICイノベーティブプラスチックスのUltem樹脂担当マーケティング・マネージャーの ジェラルド・ブルテマは、「OEM各社がますます競争力をつけている今、製品コンセプトの短期間での商品化が、 これまで以上に重要となっています。開発期間の短さこそが、Ultem樹脂が他の素材と大きく異なる点です。 Ultem樹脂は、世界中の当社顧客に対して、長年にわたる信頼性や要求の厳しい高温環境における卓越した 性能を提供する高機能素材です。フードサービスや食品加工機器に対する要求事項が厳格化する中で、 Ultem樹脂は高機能性、美観、各種法規制への準拠といった特色を併せ持つ魅力的な選択肢です。」と話している。

Ultem*樹脂：安全、高機能かつ魅力的な電気フライヤーの決め手

T-fal ActiFryは、非常に少ない油で揚げ物を調理することができる電気フライヤーで、 わずか大さじ一杯の油で1キログラムのポテトフライを調理することができ、柔らかくサクサクとした仕上がり になる。さらにActiFryは多目的に利用でき、肉料理、鶏肉料理、シーフード料理、野菜料理、 デザートなど、ヘルシーで低脂肪な料理を手軽に作ることができる。既に欧州で広く普及し米国でも人気が 上昇中の同製品は、優れた耐熱性と寸法安定性に加え、食品接触用途規制への準拠が求められていた。

Groupe SEB社は、難燃性Ultem樹脂が競合する他材料と違い、米国食品医薬品局（FDA）の定める 食品接触用途規制への準拠やUL94 5VA規格の認証、170°Cの相対温度指標（RTI）、同社の指定する 特別なダークグレー色を正確に再現するなど、同社の全ての要求を満たすことから採用を決めたものである。 加えてUltem樹脂は、調理用内なべの底面および周囲の熱循環用の高温吸気口といった複数部品の一体成形を 可能にする設計自由度を提供している。SABICイノベーティブプラスチックスは、成形業者およびSEB社と 緊密に連携し、加工および金型の設計をサポートした。

またUltem樹脂は、英国食品基準局（FSA）および日本のポリオレフィン等衛生協議会（JHOSPA）の食品接触認証も取得している。

* SABIC Innovative Plastics IP BV の商標です。