- E1.SおよびU.2フォームファクターを採用し、高い電力消費効率を実現するPCIe Gen4 SSD
日本・東京、2023年10月11日 – 産業向けフラッシュストレージ製品の独立系メーカー・Swissbit(日本法人:スイスビットジャパン株式会社、東京都新宿区、代表取締役 友森 健一郎)は、エンタープライズサーバーおよびエッジコンピューティング用途に向けたエンタープライズSSD「N5200」を発表し、データセンターソリューションのポートフォリオを拡充しました。Swissbit初のエンタープライズSSD製品であるN5200は信頼性、耐久性、拡張性を兼ね備え、ミッションクリティカルなアプリケーションに最適な製品です。
SwissbitのN5200 SSDは、一般的なPCIe Gen4 SSDと比べ消費電力を最大30%抑えながら、最大2倍の性能を発揮する高効率なストレージソリューションであり、電力消費効率(1ワット当たりのIOPS)で業界最高レベルの性能を発揮します。さらに、N5200シリーズは、ハードウェアベースのセキュリティ機能、パフォーマンスに関するデータを収集し監視・分析する高度なテレメトリ機能、OCP Cloud Specification 1.0準拠、パワーロスプロテクション(PLP)機能など、最新のエンタープライズ環境での運用に不可欠な機能を幅広く備えています。N5200シリーズのフォームファクターは、U.2に加えて、エンタープライズ&データセンター向けSSDフォームファクター(EDSFF)E1.Sの製品も利用可能で、ストレージ容量は1.92~7.68TBの製品が取り揃えられています。
スイスビットジャパンで代表取締役を務める友森健一郎は、「N5200はSwissbit初のエンタープライズSSD製品であり、当社ポートフォリオの拡大における重要なマイルストーンです。要求の厳しいエンタープライズ・アプリケーションに焦点を当てたこの製品は、産業用途や高性能データセンター向けSSDなど、Swissbitの幅広いストレージソリューションと並び、当社の技術およびノウハウを結集した製品です」と話しています。
N5200エンタープライズSSDはNVMe 1.4規格に準拠し、4レーンPCIeインターフェイスを備えており、シーケンシャルデータ転送速度はリードアクセスで最大7,000 MB/秒、ライトアクセスで最大4,200 MB/秒を発揮します。ランダムリードとランダムライトの性能は、それぞれ最大135万IOPSと45万IOPSに達します。フラッシュメモリの寿命に関しては、標準化されたワークロード(JEDECエンタープライズ・ワークロード)において5年間にわたる測定の結果、N5200は1 DWPD(Drive Writes Per Day)以上の耐久性を実現しています。
また、N5200は、データの機密性を確保し不正アクセスから保護するため、TCG OPAL 2.01およびAES-256暗号化、セキュアブート、暗号化消去(Crypto Erase、CE)といったハードウェアベースの強力なセキュリティ機能を備えています。さらに、N5200はエラー訂正とデータ保護メカニズムを備え、最大128のネームスペースを作成可能なほか、データ損失を最大限に保護する高度な電断データ保護機能「パワーセーフ™」によって停電時にも最高レベルのデータ保護を実現します。
Swissbit初のE1.Sフォームファクターを採用したSSD
N5200エンタープライズSSDはU.2(15 mm)フォーマットに加え、3種類のコンパクトなE1.Sフォームファクター、5.9mm、9.5mm、15mmの製品がご利用いただけます。m.2 SSDと比べ、E1.Sはより多くのNANDフラッシュを搭載でき、熱効率、スペース要件、消費電力の面においても大きな利点をもたらします。さらに、E1.Sは対称型パッケージ(9.5mm)と非対称型ヒートシンク(15mm)のバリエーションが提供され、サーバー装置の冷却と性能向上に寄与します。
N5200は、データセンターの効率性、柔軟性、革新性の向上を目的としてOpen Compute Project(OCP)が定義したOCP Cloud Specification 1.0に準拠しており、この仕様にはガイドラインと設計テンプレートが含まれています。
流通と供給
N5200エンタープライズSSDは、1.92TB、3.84TB、7.68TBのストレージ容量に対応しています。販売に関するお問い合わせは、Swissbit(sales@swissbit.com)までご連絡ください。