Swissbit、要求の厳しい過酷な産業用途に向け新しいSLC仕様のSDおよびmicroSDカードを発表

  • SLC-NAND技術を採用した新しいS-600シリーズは、過酷な産業用途に最高の信頼性と卓越したデータ保持性を提供

日本・東京、2022年12月20日 – 産業向けフラッシュストレージ製品の独立系メーカー・Swissbit(日本法人:スイスビットジャパン株式会社、東京都新宿区、代表取締役 友森 健一郎)は、SLC(シングルレベルセル)フラッシュを採用したSDおよびmicroSDカードの最新世代製品として「S-600シリーズ」を発表しました。SDカードタイプのS-600シリーズは512MBから32GBまで、microSDタイプのS-600uは512MBから2GBの製品が取り揃えられています。

Swissbit_過酷な産業用途に向けたSLC仕様のSDおよびmicroSDカードを発表近年、多くのメーカーがSLC-NAND仕様のメモリカードを製品群から除外し始めていますが、一方で、セルごとに1ビットしか保存しないSLC技術は、信頼性、データの完全性および保持性に関して、現在も引き続き、その優位性を維持しています。10万回のP/Eサイクル(書き込み/消去サイクル)に対応できる技術はSLCのみであり、特に、堅牢で耐久性の高いストレージを必要とする用途においては、理想的なソリューションです。SwissbitのS-600シリーズは、PLCやHMI、センサ、スイッチ、ゲートウェイといった過酷な産業環境で利用されるエッジIoT用途に最適な選択肢です。

S-600シリーズは、フラッシュメモリコントローラを専門とするHypersone社が産業用フラッシュメモリカード向けに特化して開発した新しいS9 NANDフラッシュコントローラを利用しており、同コントローラが搭載された初の製品です。この新世代メモリカードは、最大95MB/sというシーケンシャルデータ転送速度で動作し、512MBから32GBまでの幅広い記憶容量の製品がラインアップされています。S-600シリーズは独自のファームウェア機能によって、たとえ最小量のデータであっても、安全かつ高信頼性のストレージ寿命を確保します。また本製品は高温環境、非連続書き込み、突然の停電など、あらゆる状況下において、優れたデータ保護性能とデータ完全性を提供します。

産業用途向けに開発された堅牢なS-600シリーズは、-40°Cから+85°Cの温度範囲を定格仕様とし、湿度や衝撃、振動に対する抵抗性も備えています。

S-600シリーズのすべてのカードはSD 5.0に完全準拠しており、組込みシステムにおけるSPIモードとUHS-Iインターフェースモードをサポートします。また、UHSスピードクラスU3とスピードクラス10に加えて、ビデオスピードクラスV30にも対応します。シーケンシャルデータ転送速度は、読み込みが95MB/s、書き込みが55MB/sです。これらのSDカードとmicroSDカードの代表的な用途としては、IPC、HMIユニット、POS/POIターミナル、医療システム、積算電力量計、輸送機器などが挙げられます。

長期計画に必要となる高い信頼性を備えた広範なSLC製品群

Swissbitは、S-600シリーズによってシングルレベルセルソリューションの製品群を拡充し、さまざまなフォームファクタやインターフェースに向けてSLCメモリテクノロジーを提供できる数少ないメーカーとしてのポジションを確固たるものとしていきます。Swissbitは産業用メモリソリューションのスペシャリストとして、長期にわたって使用されるシステムに向けて卓越した耐用年数を求めるお客様に対し、高品質なフラッシュメモリソリューションを提供しています。

Swissbitは、今後も引き続きCFastやCompactFlashカード、さまざまなSATAモジュールおよび2.5インチSATA SSDといったSLC製品群を提供することで、現在だけでなく将来に渡って信頼できる継続的なアプリケーションの運用をサポートします。