[大阪] 2015年9月24日 – ロック、ラッチ、ファスナ、ヒンジ、ポジショニングテクノロジーや電子アクセスなど各種アクセスソリューションの世界的なリーディングサプライヤーである米サウスコ社の日本法人・サウスコ・ジャパン株式会社(大阪市此花区/代表取締役 渡邉哲哉)は、コンピュータやサーバの筐体を格納するエンクロージャ、機密情報書類を保管するキャビネットなど、厳重なセキュリティ管理が求められるラック用途に向け「自己制御型電子ロッキングシステム」を発表した。
セキュリティ管理の強化においては、サイバー攻撃に対するネットワークセキュリティだけでなく、機密情報を格納するラックへの物理的なアクセスにも目を向ける必要がある。データセンターなど建物へのアクセスが高度な電子セキュリティシステムによって管理される一方で、ラックレベルのセキュリティ管理については、機械式ロックに頼っているケースが多く見られる。
サウスコの自己制御型電子ロッキングシステムは、制御装置、電子ロック機構、電源の各機能がすべて本体に組み込まれている。別コンポーネントを用いた配線や接続が不要な一体型システムのため、機械式ロックで運用している既存のエンロージャやキャビネットに本システムを導入することで、容易に電気式ロックへ切り替えることができる。また機械式ロックで用いていた物理的な鍵の管理が不要となるほか、電子署名などの監査証跡(情報システムの処理記録)を残し機器へのアクセス状況を遠隔監視することもできる。
サウスコの自己制御型電子ロッキングシステムは、ネットワーク接続された電子アクセスソリューション(EAS)と同様、建物に導入されている既存のビルセキュリティシステムとの統合によるアクセス制御が可能である。これにより、ビル内で利用されるRFIDベースのカードアクセスシステムと同じIDバッジを使用して、キャビネットなどラックレベルのアクセス権を確立し制御することができる。また自己制御型電子ロッキングシステムを搭載したキャビネットは、RFIDバッジを使用して開かれるたびにアクセスログがデータとして蓄積されるため、利用履歴の管理も可能となる。
近年、クラウドコンピューティングの急速な普及に伴い、データセンターの需要が高まっている。機密性の高い情報を扱うことから、データセンターではコンピュータシステムへの不正侵入といったネットワーク環境のセキュリティだけでなく、キャビネットの開閉管理といった物理的なセキュリティに関しても、これまで以上に高い信頼性が求められている。今後同社では、こうしたデータセンターなど情報セキュリティの強化に積極的な産業分野に向け、需要開拓を進める。
サウスコ・ジャパン、カントリーマネージャー/代表取締役の渡邉は、「自己制御型の電子ロッキングは、ネットワークに配線することなく施設全体にわたるアクセスを制御・管理するための効果的なソリューションです。本システムはアクセス制御装置、電子ロック機構、電源といった各機能が一体化されているため、複雑な作業を行わずにラック用途への電子アクセス導入を実現することができます。」と話している。