SONGWON、2024年第1四半期の決算を発表

  • 第1四半期の総売上高:2,557億5,200万KRW
  • 売上総利益率:前年同期(4%)とほぼ横ばいの15.3%
  • 2024年第1四半期の純利益:66億6,200万KRW

ウルサン・韓国 2024514 – SONGWON Industrial Group(www.songwon.com)は本日、2024年第1四半期の決算を発表しました。当期、当グループの連結売上は、前年同期の売上(2,671億6,700万KRW)比で4.3%減となる2,557億5,200万KRWで着地しました。当期の売上総利益率は、前年同期(15.4%)とほぼ横ばいの15.3%で、純利益は、前年同期(106億2,600万KRW)を下回る66億6,200万となりました。

単位は百万KRW 2024年第1四半期
2024 2023 ∆%
売上 255,752 267,167 -4.3%
売上総利益 39.134 41,076 -4.7%
売上総利益率 15.3% 15.4%
営業利益 12,130 18,489 -34.4%
EBITDA 22,215 27,124 -18.1%
EBITDA (%) 8.7% 10.2%
金利税引前利益 11,629 18,742 -38.0%
EBIT (%) 4.5% 7.0%
当期純利益 6,662 10,626 -37.3%

大方の予想通り、2023年から続く複雑なマクロ経済環境と地政学的緊張が依然として業界に影響を及ぼしていることから、当期も厳しい事業環境に見舞われることとなりました。こうした状況を背景に、SONGWONの各事業部門は当期もまた、価格競争の圧力や物流の複雑さなど、前期と同様の向かい風に直面することになりました。当期、インダストリアルケミカルズ部門の連結売上は、前年同期(1,959億4,700万KRW)比1.6%減の1,927億8,500万KRWで着地しました。パフォーマンスケミカル部門の収益も減少し、連結売上は、前年同期(712億2,000万KRW)比11.6%減の629億6,700万KRWとなりました。

当期を通して、インダストリアルケミカルズ部門は、スエズ運河とパナマ運河の通行支障による物流の問題など、流通の遅延につながる課題に対応しました。低価格製品の市場飽和や原料価格の低下に伴う、特に中国を中心とする価格競争の激化もまた、業績に影響を及ぼしました。こういった課題に見舞われつつも同部門は市場シェアを効果的に守るための戦略を実施し、回復力を発揮しました。当期ポリマー添加剤事業部門では、目下懸念材料となっている物流の問題に端を発したリードタイムの長期化により、顧客からの安全在庫のための発注件数が増加したことが追い風となり、売上高と収益が前年同期を上回りました。定評あるSONGWONの供給の安定を活用し、同部門は新たに重要な取引を獲得しました。一方燃料&潤滑剤事業部門は、需要の横ばいと激化する価格競争に直面しただけでなく、すでに実施されていた価格計算式に適用された原料価格の低下によりさらに苦戦を強いられ、収益が前年同期を下回る結果となりました。毎年第1四半期には堅調な業績を記録するコーティング事業では、物流の混乱に端を発したリードタイムの長期化を受け顧客が安全在庫の確保に走ったことがプラスに働き、例年通り需要が増加しました。

当期はパフォーマンスケミカル部門も世界情勢に起因する向かい風に直面することになりました。錫インゴット価格は上昇傾向であったものの、依然として続く顧客の在庫調整と市場の需要の低下がマイナス要因となり、数量と収益の面でスズ中間体事業部門は当期、低調な出足となりました。建設市場は現在低迷しているものの、PVC事業では当期、前途有望な傾向とさらなる改善の見込みの前兆となる市場需要の増加、韓国における復調、EMEAでの堅調な成長といったプラス要因が認められました。

2024年は引き続き地政学的緊張、物流の問題、予測不能な需要、中国の景気回復のタイミングを取り巻く不安定性に起因する混乱に見舞われる厳しい一年になるとSONGWONは予測しています。こういった不安材料に加え、顧客が年間の見通しを立てられないこともあり、市場に関する見通しを正確に予測することは困難ではありますが、SONGWONは自社の強みを活かし、戦略的な対策を導入し、世界的に事業を拡大することで、収益性の改善に引き続き注力していきます。SONGWONは今後も引き続き、イノベーション、サステナビリティ、主力事業における競争力を維持しつつ、慎重に成長機会を活用していきます。

2024年第1四半期のレポートは、以下のリンクよりダウンロードいただけます。www.songwon.com/investors/reports-publications