ソンウォン、インドの自社工場でSONGNOX® 5650の生産を開始

  • 自社工場での生産によって、全世界への供給に対応
  • エラストマーや接着剤に適した、高分子量で多機能な酸化防止剤
  • 少ない使用量でも高い効果を発揮し、実質的に加工中の製品ロスがなく、無変色

ウルサン・韓国 – 201827日 – ソンウォンは、酸化防止剤SONGNOX® 5650の世界規模での供給に対応するため、インドのグジャラート州にあるパノリ工場で同製品の生産を開始しました。

インドの自社工場でSONGNOX 5650の生産を開始SONGNOX® 5650は高分子量で多機能なフェノール系酸化防止剤で、主に不飽和エラストマーの後重合処理における安定剤として使用されます。

ソンウォン、ポリマー添加剤リーダーのエレーナ・スカルトリッチは、「ソンウォンではSONGNOX® 5650の安定供給を確保するため、2017年9月に、パノリ工場での生産体制確立に向けて動き出しました。このたび同工場での生産が始まったことで、SONGNOX® 5650を全世界に向けて安定供給する体制が整いました。パノリ工場は2014年にインド・SeQuent社から買収したものです。ソンウォンは、パノリ工場がSONGNOX® 5650を含むスペシャルティケミカルズ製品の生産における中心的な施設として機能するよう、過去3年間にわたって投資を続けてきました。」と話しています。

フェノール系酸化防止剤は、プラスチック、合成繊維、エラストマー、ワックスなどの酸化しやすい有機基質に高い効果を持つ非変色性の添加剤です。この酸化防止剤は遊離基捕捉剤として機能し、主に最終製品の保護に使用されます。

ソンウォン、技術サービスおよび応用開発リーダーのトーマス・シュムッツは、「SONGNOX® 5650は、その独自の特性によって、他の添加剤よりも少ない使用量でも同等の性能を発揮します。本製品は揮発性が非常に低いため、ポリマー処理、乾燥、保管の期間中において製品ロスがほとんどありません。このため非常に高い費用対効果が得られます。」とコメントしています。

この無変色の酸化防止剤は、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エマルジョン・スチレン・ブタジエン、ニトリルゴム、カルボキシル化スチレンブタジエンゴム・ラテックス、スチレンコポリマーなどのさまざまな種類のエラストマーに最適です。さらに熱溶解型、溶剤型接着剤だけではなく、天然あるいは合成の粘着付与樹脂にも使用可能です。

SONGNOX® 5650は、食品接触用途に関する認可を取得しており、特に感圧性接着剤に適しています。また本製品は酸化に対する高い保護性能に加えて、優れた長期的熱安定性も備えています。