ソンウォン、 DOTO(ジ-n-オクチル錫オキシド) 製造能力を増強

Songwon、韓国・ウルサンのDOTO生産施設(写真提供:松原産業)

Songwon、韓国・ウルサンのDOTO生産施設(写真提供:松原産業)

ウルサン・韓国  2012年9月28日 – ポリマー添加剤メーカーのSongwon Group(松原産業株式会社・本社:韓国ウルサン市、以下Songwon)は、2013年中頃を目途に、韓国・ウルサン工場のDOTO(ジ-n-オクチル錫オキシド)製造能力を60%増強する。今回のDOTO製造能力拡張は、DBTO(ジ‐n‐ブチル錫オキシド)製造能力の縮小に伴うものであり、Songwonでは今回の拡張に加え、将来の需要に対応する追加拡張も計画している。

2007年に欧州の化学品およびその安全使用に関する規制(EC 1907/2006)であるREACH(化学物質の登録、評価、認可および制限)が施行されて以来、REACHを含めた世界の環境規制は厳しさを強めている。これに伴い、特に欧州においては、ブチル錫化合物の代替が加速している。Songwonでは、2015年までに代替可能な範囲でブチル錫からオクチル錫への代替が進展するとの見解から、DBTOからDOTOへの市場ニーズを反映し製造体制を刷新するものである。

Songwonは、Songcatのブランドで供給する有機錫触媒と有機錫中間体、およびSongstabのブランドで供給する有機錫熱安定剤のトップメーカーである。触媒製品の主な用途としては自動車塗装、重合反応、エステル転移反応が挙げられる。有機錫中間体は熱安定剤やガラスコーティング剤の原材料として用いられている。またSongwonの熱安定剤製品は主にPVCおよびスチレン用途に用いられている。過去30年以上にわたりSongwonの有機錫ビジネスは、ブチル、メチルそしてオクチル錫化合物と共に同社の中核事業へと成長している。

Songwon、PVC安定剤および錫中間体の担当ビジネスマネージャーであるK.T. Jeongは、「ソンウォンは、環境への配慮を企業文化としており、環境規制への準拠に関するリーダーとしての役割を今後も続けて参ります。当社は環境面における責務を果たすべく、今回のDOTOへの移行とその強化により、顧客ニーズに応える製品を提供して参ります。」とコメントした。