- 自動車製造においてアルミニウムと接着剤との接合力強化に用いられるAddibond™は、ソルベイがEfficient Solution Labelを取得した13番目のソリューション
ブリュッセル・ベルギー – 2022年3月25日 – ソルベイは、自動車製造においてアルミニウムと接着剤との間の接合力を強化する薄膜層として使用される水溶性Addibond™ポリマーが、ソーラー・インパルスのEfficient Solution Labelを取得したことを発表しました。
ソーラー・インパルス財団が設立したソーラー・インパルスEfficient Solution Labelは、持続可能性と高い収益性を両立するソリューションを認定するものです。この度、Addibond™がEfficient Solution Labelを取得したことで、ソルベイは現在、13の効率性の高いソリューションが認定を受けたことになります。これらのソリューションは、ソルベイの戦略である「Solvay One Planet」で掲げる目標に沿ったものであり、バッテリー、排気ガス処理、半導体アプリケーション、自動車用に開発された熱硬化性コンポジット、希土類ベースの製剤、農業用バイオスティミュラント、廃水吸着剤などに持続可能なソリューションをもたらし、水、エネルギー、農業などのさまざまな産業に貢献しています。
ソルベイで金属処理プラットフォームのプロジェクトリーダーを務めるDr. Marie-Pierre Labeauは、「アルミニウム部品の金属間接着力を強化することで、自動車メーカーは留め具(ナット、ボルト、ネジ、リベット)の使用を削減または不使用とすることができ、これは車両の軽量化に貢献し、燃料効率やエネルギー効率の向上につながります。これを実現するためには金属間接着力の信頼性向上が不可欠であり、それには適切な表面処理が重要です。」
ソルベイのAddibond™は、接着剤の強度を最大化するために金属表面の前処理に使用される水溶性ポリマーであり、成形前に金属基板と反応する官能基と、組み立て中に接着剤と反応する官能基の、2つが組み合わせられています。
また、部品メーカーや組立業者はAddibond™を用いることで、要件の厳しいHSE(衛生、安全、環境)基準や規制に適合した金属表面処理を行うことができます。この製品にはクロム酸塩、重金属、フッ化物が含まれていないため、作業者が有害物質にさらされる心配がありません。
金属間接着は、大幅な軽量化の実現を目的として、ボディインホワイト(BIW、塗装前の車体構造)、シャーシ、インテリア、パワートレイン、エンジン回り、電気自動車(EV)のバッテリーケーシングといった構造部品を対象に、プレミアムカーや量産車の組立工程に導入されています。
Addibond™ポリマーは、建設、産業機器、電子機器、航空宇宙などの幅広い産業分野においてアルミニウムなど軽金属製部品の軽量化を実現するとともに、製造プロセスにおける持続可能性の水準を高める上でも効果的な製品となります。
これまでもAddibond™は、接着剤を用いた接合における革新的なメリットについて高い評価を受けており、クリーンで収益性の高いソリューションとして、2021年にフランスのポティエ(Potier)賞と中国自動車賞(Chinese Automotive award)を受賞しています。
™ Addibond はソルベイの商標です。