卓越した熱的・機械的・電気的特性により、e-モビリティ・コンポーネントおよび金属代替用途の可能性を拡大
ジョージア州アルファレッタ、2021年5月11日 – ソルベイは、要求の厳しいe-モビリティ用途および金属代替用途に向けた高性能ポリフタルアミド(PPA)コンパウンドの新製品として「アモデル® Supreme PPA」を発表しました。
ソルベイはPPA化学の革新をリードし、PPAを初めて市場に導入した企業であり、このたび発表したアモデル® Supreme PPAは、卓越した熱的・機械的・電気的特性が求められる各種システムに、より高度な性能をもたらす新たなPPAコンパウンドです。主な用途は、高耐熱性が求められる自動車部品から構成される電気駆動装置、e-モータ、パワーエレクトロニクス、高耐熱コネクターのハウジング、電気・電子デバイス、電気通信機器まで、広範囲にわたります。
加えて、ソルベイのアモデル® Supreme PPAは、クラッチ・シリンダー、シフト・フォーク、ホワイトボディなど、従来からの用途や構造的な用途において、金属に代わる剛性と靭性を提供します。
ソルベイのアモデル® PPAは、エンジン回りにおけるさまざまな金属代替用途で25年に及ぶ使用実績があります。このたび発表されたソルベイの新しいアモデル® Supremeは、165°Cという最高のガラス転移点(Tg)を持ち、従来のPA4TおよびPA6Tベースの材料と比べ、高温環境下においてより高い機械的性能を発揮します。また、金属に匹敵する線形熱膨張率(CLTE)によって、オーバーモールド部品の設計が容易になります。
卓越した熱的及び機械的性能に加え、アモデル® Supreme PPAは、150°Cという高温時の体積抵抗率や絶縁耐力などの優れた電気的特性も兼ね備えています。また、高温環境に長期間さらされた後でも、極めて重要な電気的特性である比較トラッキング指数(CTI)を維持します。このコンパウンドは、新しいEV冷却液に対する耐加水分解特性も有しています。
ソルベイスペシャルティポリマーズのトランスポーテーション分野のマーケティング部門責任者Brian Balenoは、「ソルベイは、ますます厳しくなるお客様の要件を満たすために、アモデル® PPAファミリーの継続的な技術開発に取り組んでいます。自動車から電子機器、電気通信まで、さまざまな業界において耐熱性、強度、剛性、電気的性能といった各種特性に対する基準が引き上げられています。今回、アモデル® Supreme PPAの発売を通じて、こうした高まる期待を満たし、さらにそれを上回ることで、従来の金属やポリマーに代わる新たな製品をお客様に提供いたします。」と話しています。
アモデル® Supreme PPAは、標準製品、構造製品、電気製品に分けられた6種のグレードが用意されています。これらのグレードは世界中で入手できます。
アモデル®は、ソルベイ社の登録商標です。