日本・東京、2019年7月3日 – ソルベイは7月6日から中国・北京で開催のバッテリーチャイナ2019に出展し、バッテリーパックおよび浸漬冷却向けの材料を紹介します。ソルベイが提供する特殊ポリマーは、高重量、高価格の金属製部材に代わって、より安全性が高く、高密度のバッテリーを実現する素材です。バッテリーパックやモジュールにソルベイの軽量、高性能のポリマー材を使用すれば、コストが削減されるだけでなく、設計融通性、耐腐食性・耐薬品性、電気絶縁性、加工容易性を高めることができます。ソルベイのバッテリー冷却液は、電気的・化学的安全性を高め、冷却効率に優れ、直接冷却を可能にします。
金属材料に代替可能なソルベイの半結晶性ポリマーとしては、アモデル® ポリフタルアミド(PPA)、ライトン® ポリフェニレンスルフィド(PPS)、 IXEF® ポリアリールアミド(PARA)などがあります。これらの素材は、機械的強度が高く、しかも耐薬品性、難燃性、寸法安定性にも優れています。アモデル® PPAは、耐トラッキング指数(CTI)600ボルト以上という強力な電気絶縁性を備えていることから、とりわけ高度な柔軟性と優れた耐湿性を必要とする高電圧部材に好適です。
バッテリーの直接浸漬冷却の冷媒として使用されるソルベイのガルデン® パーフルオロポリエーテル(PFPE) は、化学的に極めて不活性で、熱安定性と絶縁性に優れ、使用温度範囲の広いフッ素系流体です。この熱媒体は、引火点も燃焼点も持たないので、バッテリーパックの冷却液に適しています。標準的な金属材やプラスチック材とも適合し、使用および時間経過のもとでも安定した特性を維持できるので、短絡や腐食、交差汚染のリスクも低いです。
「ソルベイ社は、重要性を増しつつある世界のバッテリー業界に必要な次世代の製品、テクノロジー、および材料に今後も積極的な投資を続けます」 ― ソルベイ社のスペシャルティポリマーズ・グローバルビジネスユニットで代替エネルギーのグローバルビジネス開発マネージャーを務めるTao Chuanqi博士は言っています。「最先端のバッテリー製品群を取り揃えたソルベイの包括的ポートフォリオは、リチウムイオン電池の性能を高め、小型化、薄肉化、高温、高湿度、電圧など、自動車の電化に伴う新しい要件に対応していくためにも有益です」。
バッテリーチャイナ2019(ブース番号2T51)では、ソルベイの専門技術スタッフがソルベイの多様なバッテリー市場向け材料製品群に関する質問にお答えし、ポリマーの選択、アプリケーション設計、および材料加工に関する詳細な情報を提供します。
® IXEF、アモデル、ライトン、ガルデンは、ソルベイ社の登録商標です。