日本・東京 2016年10月20日 – 高度なポリアミドソリューションのグローバル・リーダーであるソルベイは、K 2016展(ホール6、ブースC61)において、従来のポリアミド6.6(PA6.6)と比較し、画期的なメリットを環境にもたらす、最新ソリューションTechnyl® 4earth®を発表しました。
ソルベイのエンジニアリング・プラスチックス・ビジネスユニット、ゼネラル・マネージャーであるピーター・ブラウニングは、「消費者意識の高まりや法規制の強化に伴い、OEM企業および加工業者はさらなる持続可能性への取り組みが求められており、これまで以上に環境フットプリントを低減するソリューションの需要が高まっています。環境に配慮した素材としてリサイクル材料が注目されていますが、リサイクル材料は性能が不安定なため、要求特性の厳しい用途においては、こうした材料を使用することができません。このたびソルベイが発表したTechnyl® 4earth®は、環境に配慮した設計と高い性能を提供します。」と話しています。
この先駆的なイノベーションは、欧州委員会(LIFE+プログラム)が主導するMove 4earth®プロジェクトから生まれたもので、持続可能かつ環境への責任を果たす開発に対して贈られるピエール・ポティエ賞をこのほど受賞しました。ポーランドで工業化された特許取得済みの本プロセスは、自動車のエアバッグをはじめとする使用済み工業用繊維廃棄物などの資源を、高品質のエンジニアリング・プラスチックに転換するものです。この独自技術は、従来のTechnyl®と同等の性能を備えた、これまでにない環境に配慮した新たな製品を提供します。
Move 4earth® 担当プロジェクト・ディレクターのリチャード・ボードンは、「Technyl® 4earth®はポリアミド部品における環境への影響を、これまで成しえなかったレベルにまで、大幅に低減させることができます。原材料入手から製品出荷までの工程をソルベイで調査したところ、従来のTechnyl®コンパウンド材料と比較して、カーボン・フットプリントを1/4にまで削減、再生不能資源の消費量を半減、水の使用量を2/3以上削減、といった目覚ましい結果が示されました。」とコメントしています。
デュッセルドルフで開催のK 2016展示会で発表したように、ソルベイでは既に自動車およびコンシューマー製品分野の大手企業との間で、Technyl® 4earth®を利用した用途開発を進めています。
ソルベイは、高度な材料解析から用途の検証に至るまで幅広い技術サービスの提供によってお客様をサポートし、新たなアプリケーションにおける上市期間の短縮に寄与します。ソルベイが提供するサービスには、Sinterline® PA6パウダーを用いた3Dプリンティングによる機能試作、MMI® Technyl® Designによる予測シミュレーション、APT® Technyl® Validationセンターにおける部品試験などが含まれます。
ソルベイは、10月19から26日にかけて開催されるK2016展(ホール6、ブースC61)において、Technyl® 4earth®材料とパイロットアプリケーションを展示します。
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