日本・東京 2016年5月24日 – 最先端のポリアミドソリューションで世界をリードするソルベイ・エンジニアリング・プラスチックスは、Chinaplas 2016展において、厳しい要求特性が求められる車載エレクトロニクス用途向けに、新しいTechnyl®(ポリアミド)製品群を発表しました。このTechnyl®の新製品群は、耐熱安定性を有するナチュラルおよびガラス繊維強化グレードで、厳格な要件が求められる車載用電気・電子機器用途に適合するようハロゲン含有量が規定、管理されています。
自動車工学においてエレクトロニクス製品の使用が急速に進んでおり、年12%の成長が見込まれています。ソルベイ・エンジニアリング・プラスチックス、グローバル・オートモティブマーケット担当ディレクターのジェームス・ミッチェルは、「自動車メーカーにとって、センサー、リレー、ボビン、充電器、制御ユニットといった信頼性において妥協を許さない車載エレクトロニクス用途は、ますます重要性を増しています。」と言いました。こうした車載エレクトロニクス用途に向けてカスタマイズされたTechnyl®の新グレードは、長期高温曝露後、環境試験後や加水分解試験後でも物性の保持率が高く、一方でそれと同時に厳しい機械的荷重にも耐えることができます。
またミッチェルは、「高度な専門技術が組込まれたソルベイのポリアミドコンパウンドは、厳しい環境の自動車エンジンルーム内の用途でも、コスト/性能バランスの優れた多目的材料として認められてきました。継続的なこれらの用途範囲の小型化やエンジンダウンサイズ化により、耐熱性と耐電解腐食性が新たな課題になってきています。」とコメントしました。
自動車工学における広範な電子部品の導入によって、導体経路、キャリア材や電気絶縁で用いられるオーバーモールド材料との相互作用に関心が集まっています。一般的に無機系熱安定剤として用いられる化学添加剤は、導体経路の金属合金と反応しポリマーの絶縁性能を低下させる傾向があります。特にアジアの高温多湿な気候においては、潜在的に電解腐食やそれに起因する誤動作を引起こす可能性があります。
ミッチェルは、「新しいTechnyl®製品は、このような課題の解決に特化した添加剤を用いることで故障リスクを低減し、また競合するエンジニアリングプラスチックや高価な特殊材料に比べて大きな利点を有しています。」と結論付けました。
ソルベイ・エンジニアリング・プラスチックスは、電気・エレクトロニクス用途で求められる厳密な要求特性に応えるTechnyl®製品を30年以上にわたって開発してきました。ソルベイは幅広い専門性に加え、製品設計、試作、試験サービスを通じてお客様をサポートいたします。カスタム仕様のTechnyl®コンパウンド製品はアジアの生産施設で製造されており、この施設は欧州および米国工場と同様の品質基準を満たしています。
® はソルベイの登録商標です。