中国・成都 2014年11月26日 – 先進的ポリアミドソリューションの世界的リーダー、ソルベイ・エンジニアリング・プラスチックスは、フランス企業Kleefer社が都市部における移動手段として設計した折畳式電気スクーター「Bud-e(バディ)」のフェアリング部品に、同社のガラス充填 Sinterline™ Technyl® パウダーが採用されたことを発表しました。この電気スクーターは、Kleefer社とソルベイ・エンジニアリング・プラスチックスとの緊密な協力の下で開発された製品で、先ごろ中国四川省の成都で開催されたミシュラン・チャレンジ・ビバンダム2014のイベント会場で紹介されました。
この折畳式電気スクーター・Bud-eの本体正面と前後フェンダー部分に搭載されたフェアリング部品は、業界で初めて選択的レーザー焼結(SLS)に対応したソルベイSinterline™ Technyl® シリーズのガラス充填ポリアミド6パウダーが使用されています。これにより、フェアリング部品に要求される機能性と高い設計自由度を実現すると共に、アルミニウムに対して大幅な軽量化とコスト削減をもたらしています。本部品はソルベイのMMI Technyl®デザインサービスを駆使し、SLS加工の前にマルチスケールモデリングと構造解析によって部品の最適化が行われました。
フランスのリヨンを拠点とするKleefer社は、都市内移動市場向けに革新的な軽量電気車両を開発している企業で、ソルベイとは2年前の設立以来提携関係にあります。Kleefer社CEOのAntoine Cirierは「Bud-eは、益々過密化が進む世界の大都市において、環境に配慮しつつ、個人の移動に欠かせない役割を果たす新しいスクーターというコンセプトの下で、先進的な試作品作りに励み着実に前進した結果、誕生したものです。」と語っています。
ソルベイ・エンジニアリング・プラスチックスのSinterlineプログラムリーダー、Dominique Giannottaは「ソルベイのSinterlineパウダーは求められる性能特性および表面仕上げの要件を満たし、機能性と信頼性を備える試作品作りを可能とすることから、3Dモデルの検証とコンピューターによるシミュレーションに最適なツールであることが実証されました。原材料であるガラス充填パウダーグレードは、小から中ロットの部品製造において優れたコスト効率を発揮する最適な材料です。」と、コメントしました。
「Bud-e」に搭載されている着脱式プラグイン・バッテリーパックは、わずか2時間でフル充電可能で、この超小型スクーターを時速25km以下で20kmの距離を電気走行させることができます。このスクーターはKleefer社初の「個人向け移動手段」であり、フロントインホイールモーター、パンク防止ニューマチックタイヤ(φ 200mm)、信頼性の高いブレーキ装置を備え、わずか1秒で折り畳み・展開が可能です。今後はソルベイの高性能PAテクノロジーも採用が予定されています。この電気スクーターは2015年に発売される予定です。
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