東京 2014年9月5日(ブリュッセル 2014年9月4日) – ソルベイは、米国を拠点とする石油化学会社 Chevron Phillips Chemical Company から、ライトン (Ryton®) PPS (ポリフェニレン・サルファイド樹脂) 事業 を、2億2000万ドルで買収する契約を締結し、特殊ポリマー製品レンジの拡大と、堅実に成長を続ける市場に参入することになりました。
これにより、業界内でも最も幅広い製品ポートフォリオを誇るソルベイスペシャルティポリマーズは、新しい事業分野への参入および新規顧客へアクセスが可能になるとともに、革新的で厳しい市場からの要求特性に耐えうる製品の提供をより広い範囲に行えるようになります。ライトン (Ryton®) PPS は、車体を軽量化し、燃費を高めるための金属部品代替素材において、自動車業界で確固としたシェアを持っています。他にも電子業界において、コンポーネントの耐火性向上、また石炭を燃料とする火力発電所で使用される、汚染を軽減するフィルターバッグの耐用年数を延ばすことなどに、世界でリーディングポジションを獲得しています。
「ライトン (Ryton®) PPS は、我々の特殊ポリマーの製品ポートフォリオに適合しており、ダイナミックで革新的なマーケットで活動されているお客様にソリューションを提供する、我々の比類なき能力を更に強化するものです」とソルベイスペシャルティポリマーズの Augusto Di Donfrancesco 社長は語っています。
ソルベイグループは、Chevron Phillips Chemical より米国テキサス州ボーガーにある2つのライトン (Ryton®) PPS 樹脂製造ユニット、オクラホマ州バートルズビルにあるR&D研究所を備えたパイロットプラント、およびベルギー、ベフェーレンのカロにあるコンパウンディング工場を買収します。また、テキサス州ラポルトにある Chevron Philips Chemical のコンパウンディングユニットはソルベイへの委託製造サービスをしばらくの間行います。
購買、営業、および製造分野での効率改善作業により、シナジー効果が期待でき、さらに業績向上を加速することになるでしょう。Chevron Phillips Chemical は先頃、非常に革新的な PPS 製造技術を開発しましたが、まだその潜在力を最大限に発揮するに至っていません。ソルベイは投資行い、エンジニアリングのノウハウ、そして操業効率改善プロセスを活用し、この新しい技術的を今後3年内に向上させるとともに、当グループに加わる200名のライトン (Ryton®) PPS の従業員の才能と資質を活用していきます。
この買収は、 より特化したソリューションプロバイダーとなる、より高い成長を達成する、また景気への依存性を低減する一方でより多くのリターンを得ようというソルベイの戦略的展開の一部です。 取引の完了は2014年の第4四半期を予定していますが、慣習上の完了条件に従うことになります。