コスト効率の良い世界初の空調パイプ向けコーティングソリューション
優れた耐UV性と熱的特性 vs. 既存のPA12コーティング剤
環境に優しい生物由来のソリューション
フランス リヨン 2013年12月17日 – ポリアミドソリューションの世界的リーダーSolvay Engineering Plasticsは、同社のポリアミド材料「Technyl® eXten」が、韓国の精密機器メーカーであるGMS Koreaの空調システムにコーティング剤として採用され、効率的な液漏れ防止材料としての有効性を実証したことを発表しました。
Technyl® eXtenは、アルミニウム製の冷却パイプに保護コーティング剤として使用した場合、コスト面と環境面で銅製のパイプに取って代わるメリットをもたらします。これにより、家電製品、建築・建設、自動車などの市場でのエンドユースの可能性が広がり、同時にPA 12を上回るSolvayが保有する技術の魅力的な可能性を金属コーティングの分野にも広げることになります。
GMS KoreaのCEO、David Kim氏は「アルミニウムは銅よりも比重対表面積比が良く、融点が低く、格段に低コストです。そのため、当社はこれらのメリットを損なうことなく、また顧客の期待する仕上がりのクオリティーを妥協することなく、銅の代わりにアルミニウムを使用する戦略を立て、これを支援してくれるコーティング剤を求めていました。」としており、また「SolvayのTechnyl® eXtenは、優れた流動性と金属への密着性を持ちます。また、耐薬品性、耐UV性、温度耐性が高く、吸湿性も低いので、当社の製品に必要な耐食性を長期間保証してくれます。さらに、再生可能な原材料をベースにしたPA6.10メルトコーティング剤なので、従来からある全石油系ベースのPA 12よりも環境への影響を抑えることができます。」と説明しています。
新グレードのパイプコーティング剤、Technyl® eXten D 236ALは、アジアの生産工場において生産されています。主なターゲット市場は、世界の空調市場の約70%を占める中国、韓国、日本、インド、アメリカ、ブラジルです。この特殊コーティング剤により、熱交換器、冷蔵庫、建築・建設用冷却パイプ、自動車などのエンドユースなどで、これらの主力応用分野でアルミニウムの採用が加速するでしょう。さらに、このソリューションは表面酸化、環境腐食、接触腐食の保護剤として他の金属にも簡単に応用可能です。また、Solvayは事前にカラーをカスタマイズするなど総合的な適用サポートも提供しています。
Solvay Engineering PlasticsのGlobal Market Director、James Mitchellは「Technyl® eXtenは弊社の技術力の高さが際立つ、液漏れ防止に効果のある材料です。優れた耐薬品性と耐候性を備え、熱的特性と低温衝撃強度においても既存のPA12を凌ぎます。」としており、また「とりわけヒマシ油由来のセバシン酸をベースとしているため、再生可能炭素の含有量は60%を超えます。これにより、持続可能性と性能に優れた素材を求める顧客、消費者、および規制の要求にも応えられるでしょう。」と語っています。
60年間にわたり、Technyl® の高性能な素材は、自動車・輸送、建設・エネルギー、消費財、産業機器といった様々な業界で、付加価値のあるイノベーションを導いてきました。現在、Technyl® シリーズは、これまで以上に製品展開を強化し、金属代替、防火、サーマル・マネージメント、液漏れ防止の分野にSolvay Engineering Plasticsの専門技術に基づいて構築された様々な製品とサービスを提供しています。
Technyl® ソリューションの詳細は、弊社のウェブサイト www.technyl.com をご覧ください
Technyl® は、SolvayグループのメンバーであるRhodia Operationsの登録商標です。