耐加水分解性と耐塩性に優れ、過酷な道路条件に対応する、新製品Technyl® eXten
Renault-NissanのためのValeoとのパートナーシップによる成果
あらゆる種類のガラス強化(最大50%)製品を取り揃え、最先端のサービスを提供
フランス リヨン 2013年12月11日 – ポリアミドソリューションおよびエンジン冷却システム用素材の世界的リーダーであるSolvay Engineering Plasticsは、耐加水分解性と路面での耐塩性を備える革新的なポリアミド材料「Technyl® eXtenグレード」を発表しました。これにより、自動車のサーマル・マネージメントシステムの厳しい要求に対応する製品の幅が広がります。
当初、日本と韓国の自動車メーカー向けに開発されたこの新素材は、ロシアなどで路面の凍結防止のために使用されている塩化カルシウムに対して優れた耐薬品性を持つことが実証されています。Technyl® eXtenは厳しい試験の末に様々な認定を取得し、他の素材やプラスチックよりも優れたコストパフォーマンスを発揮します。このため大手自動車部品メーカーのValeo社ではTechnyl® eXtenを選択し、今後、Renault-Nissanのプラットフォームにおいてラジエータータンクに使用する予定です。
Valeo社Thermal Systems Business GroupでR&D and Program Directorを務めるDr. G. de Pelsemaeker氏は「エンジン排気ガスと燃費の低減が継続的に求められる中、現在、エンジンのサーマル・マネージメントの目標は、ウォームアップから完全停止まですべてのエンジン部品を理想的な運転温度に維持することに絞られています。」としており、また「これに対応するため、当社は益々複雑になるエンジン部品の放熱を管理でき、なおかつ過酷な運転条件にも耐えられる冷却システムを開発しています。Solvay Engineering Plasticsは、あらゆる種類のTechnylR 素材とソリューションを提供することで、当社が軽量でエネルギー効率に優れよりコンパクトなモジュールデザインの設計を短期間で製品化できるように支援してくれています。」と語っています。
Solvay Engineering Plasticsは、自動車冷却システム用ソリューションの分野で長年リーダーとして歩み、耐加水分解性を備えるガラス強化(20%~50%)樹脂Technyl®「34NG」を幅広く取り揃えています。これらの製品は、特にラジエータータンク、膨張タンク、サーモスタットハウジング、オイルモジュールなど、グリコールと接触する各種部品の最も厳しい要件を満たすように設計されています。Solvay Engineering Plasticsは、素材の選択と検証で一次サプライヤーを支援するだけでなく、OEMにもサプライヤーの部品を検証するための認定を得た試験能力を提供しています。
Solvay Engineering PlasticsのGlobal Automotive Market Director、Peter Browningは次のように語っています。「弊社は、長年にわたり産業界の主要な企業と組んで自動車冷却システム用の革新的な製品を供給してきました。この実績に基づいて、顧客企業がサーマル・マネージメントシステムの新しいソリューションを創造できるようにするため、イノベーション開発への投資に全力で取り組んでまいります。」
60年間にわたり、Technyl® の高性能素材は、自動車・輸送、建設・エネルギー、消費財、産業機器といった様々な業界で、付加価値型イノベーションを導いてきました。現在、Technyl® シリーズは、これまで以上に製品展開を強化し、金属代替、防火、サーマル・マネージメント、液漏れ防止の分野にSolvay Engineering Plasticsの専門技術に基づいて構築された様々な製品とサービスを提供しています。
Technyl® ソリューションの詳細は、www.technyl.com をご覧ください
Technyl® は、SolvayグループのメンバーであるRhodia Operationsの登録商標です。