SABICは今年度3回目の中国における生産能力増強への投資を発表
2011年10月28日 – SABICイノベーティブプラスチックスは、重慶西永マイクロエレクトロニクス工業団地および重慶経済情報化委員会と中国・重慶において、SABICがエンプラ樹脂のコンパウンド工場を建設する合意覚書に調印したことを明らかにした。この動きは、中国西部地域まで産業発展を目指す中国政府による12番目の5カ年計画に沿うものであり、一方、SABICの革新的で高品質の素材ソリューションを提供することでこの重要な中国市場で長期的な顧客との関係構築を強化するものとなる。重慶は、既にコンピューター、家電製品、自動車生産における重要な国際工業拠点としての地位を確立している。SABICは、同地域における素材技術および生産、アプリケーション開発の専門知識、およびデザイン支援をこれらの産業に対してこれまで長期にわたり提供してきた実績がある。
これは、今年に入りSABICが中国に対して行った3度目のエンプラ樹脂への投資となる。最初の投資は、中国でのポリカーボネート生産の共同プロジェクトに関するSABICと中石化集団(Sinopec)との合意である。両者による共同出資は、年産能力26万トンの新しいポリカーボネート生産工場の建設であった。2回目の投資は、2012年に稼働予定されている上海および南沙でのSABICのLexan樹脂およびフィルムの新しい生産ラインへの投資に関するものあった。今回の重慶のコンパウンド工場建設は、南沙における昨年のLexanコンパウンド能力拡大に続くものとなる。
「当社は、中国の市場発展のために中国に拠点を構えています。この地域において30年以上ビジネスを展開している当社は、世界有数のOEM企業が顧客の革新的なデザインに応える時に最初に連絡を頂ける材料メーカーとして、長期にわたる顧客関係を構築してきました。当社の製品ポートフォリオには、様々な業界および顧客要件を満たす幅広い性能特性を備えた何千もの樹脂およびコンパウンド製品があります。また、進化する顧客の用途ニーズを満たすための新しいソリューションを開発するために継続的な革新を常に追求しています。」SABICの副社長でSABICイノベーティブプラスチックスの社長であるチャーリー・クルーはコメントする。
重慶市長のハン・キファンは、「重慶西永マイクロエレクトロニクス工業団地におけるこのコンパウンド工場は、同市の電子産業をさらに強化するためにSABICが2011年に中国で行った3度目の投資です。これは、重慶における新たなフォーチュン500企業との重要な合意を意味するのみならず、重慶のノートパソコン業界に携わる関連企業に対する世界クラスのエンプラ企業からの強力なサポートとなります。地方自治体委員会、政府、および2300万の重慶市民に成り代わり、SABICによる重慶コンパウンド工場設立の成功を心からのお祝いと歓迎の意をお伝えしたいと思います」。
2013年に生産開始を予定している新しいコンパウンド工場は、SABICの世界クラス規模のポリカーボネート、PCブレンドおよび他の高品質のエンプラ製品を生産し、中国南西部の顧客に対してより身近なアクセスを提供する。同工場は、コンパウンドライン、調色設備を備え、さらにエンプラの新たなアプリケーションを開発すべくSABICの顧客やパートナーと協業できる最新の設備を導入する。今日、SABICはアジア主要12カ国に41の事務所、9つの製造拠点、さらに5つのテクニカルイノベーションセンターがあり、多種多様な業界の顧客をサポートしている。
重慶西永マイクロエレクトロニクス工業団地について
重慶西永マイクロエレクトロニクス工業団地は、2005年8月に設立され、敷地面積は40 km2、 重慶の中心にある6つの区域のひとつである西永に位置しています。産業構造を最適化して高度な新しい技術産業を開発するために重慶自治体が計画した特別工業団地です。西永団地は、パソコン生産が主軸であるIT産業団地、集積回路工業団地、ソフトウェアおよびサービス外注工業団地、およびこれらを支援する都心部で構成されています。現在、西永団地は、新しい産業開発における成長の基軸および革新の原動力を構築するよう努 力を重ねており、内部の経済中心地である重慶の実験ゾーンおよび実演ゾーンを開放しています。年間ノートパソコン生産量8000万台、年間生産額1100億ドル、輸出入量800億ドル、 2015年までに雇用者数400,000の達成等、大きな開発目標に向かって努力しています。