RECソーラージャパン、PV Japan 2014に出展 ハーフカットセル設計を採用した新たなコンセプトのソーラーパネルを展示紹介

ハーフカットセル設計を採用した次世代ソーラーパネル

[東京]  2014年7月29日 – 欧州最大のソーラーパネル製造会社であるREC Solarの日本法人であるRECソーラージャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:関口 剛、以下REC)は、7月30日(水)から8月1日(金)まで東京ビッグサイトで開催されるPV Japan 2014展に出展(西ホール1、ブースP1-063)し、ハーフカットセル設計を採用した次世代ソーラーパネルを展示紹介する。また既に多くの実績を持つ「REC Peak Energyシリーズ」をはじめとしたRECのソリューションを紹介する。

このたびRECが展示紹介する「ハーフカット・コンセプト」は、標準サイズのセルを中央から分割し半分のサイズで利用する構造で、これによって高い曲線因子(FF、最大出力を開放電圧と短絡電流との積で割った値)と効率性が達成でき、特に放射照度が高い場合の発電量を向上することができる。高FFのソーラーパネルは抵抗が低くなるため、内部-セル間の電流損失を低減できる。本モジュールには4本バスバーを採用し、抵抗を低くすることで出力電流を向上しているほか、セル裏面からの反射光を取り込むBPS(バック・サイド・パッシベーション)技術によって、入射光の電流変換工程を二重にすることで発電量を増加させている。またジャンクションボックスには、3部品で構成する「スプリット・ジャンクションボックス」が採用されており、取付位置の最適化によってパネルからの出力を増加するほか、ジャンクションボックス背面の蓄熱を低減している。RECハーフカットセル設計の大きな特徴は、標準パネルに比べて日陰環境での発電性能を大幅に向上した点にある。

これらの技術が採用された次世代REC Peak Energyシリーズは、市場から定評のある同シリーズの高品質を継承すると共に、さらなる特性向上が図られている。この新モデルは、スプリット・ジャンクションボックス、4本バスバー、セル背面の白色封止層などの技術を取り入れ、これまで以上に受光性能を向上させることで、パネルの効率性を高めている。

PV Japanは世界の太陽光市場における日本の重要性を反映し、海外からも多くの出展社や来場者が参加する日本の太陽光市場における主要展示会である。日本市場の成長は、本年初頭に発表された固定価格買い取り制度の11%引き下げによって若干の減速がみられるものの、10~50 kWクラスの商業利用分野については需要が継続している。一方、小規模商業利用分野においては、2014年の設備容量が前年の2.5~3 GWに対し4.5 ~5.5 GWになると予測されている。この分野は、屋根上の設置可能面積が豊富に存在し、かつ固定価格買い取り制度の活用によって引き続き経済的メリットが見込まれている。

RECソーラージャパンの代表取締役である関口は、「日本のソーラーパネル市場は、世界の主要市場の一つとして安定した需要を保っています。RECは、品質に厳しい日本のお客様から、高品質な製品を提供するサプライヤーとして高い評価をいただいております。ソーラーパネルの選定に関する弊社の顧客調査では、品質と信頼性の2点が価格よりも重要な要素であるとの回答を得ています。弊社製品のクレーム率は非常に低く、この点もREC製品の高品質を裏付けるものと自負しております。実際、昨年RECが出荷したソーラーパネル3百万枚に対し、不良品として返品された製品は300枚未満でした。」とコメントしている。