イオン交換樹脂専業メーカーのピュロライト社が、京都に国内初のテクニカルサービスセンターを開設

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2011年5月16日 – イオン交換樹脂の専業メーカーであるピュロライト・インターナショナル株式会社(社長:太安文夫、本社:東京都中央区)は、国内技術サポート体制の拡充を図るため2011年3月1日、京都市の中心部に位置する京都リサーチパーク内に、国内初のテクニカルサービスセンター「京都ラボ」を開設、2011年6月1日より本格稼働を開始する。

京都ラボの概要は以下の通り。

名称: ピュロライト・インターナショナル株式会社 京都ラボ
所在地: 〒600-8813京都市下京区中堂寺南町134 京都リサーチパーク2号館504号室
連絡先: Tel. 075-874-5127
Fax. 075-874-5128
Email. kyotolab @ purolite.co.jp
責任者: 伊藤正義(Ph.D.)/テクニカルサービスマネージャー
稼働開始: 2011年6月1日
サービス内容: – 国内水処理顧客に対する導入前後の技術サポート・サービス
– 顧客の海外進出時における同社海外ラボとの調整サポート
導入機器(予定): – イオン交換樹脂の基本性能に関する各種試験・検査装置
– イオン交換樹脂による処理水の水質評価装置

このたび本格稼働を開始する同社・京都ラボは、顧客に対する技術サービス面での国内拠点として機能し、国内水処理関連装置メーカー、食品・医薬品原材料メーカーおよび各種化学製品メーカーを主対象に、同社イオン交換樹脂の導入前後における技術サポート・サービスを提供する。さらに同社では国内での技術サポートに加え、ピュロライト社の英国中央研究所および米国、中国およびルーマニアの3工場にあるテクニカルセンターとの間で開発テーマを共有し用途分野毎に密接に連携しながら、サテライト・ラボとして日本およびアジア地域における顧客向け技術サービスの向上を図るほか、顧客が海外へ進出する際の対応や海外ラボとの連携機能も担う予定である。

当面のサービス内容としては、イオン交換樹脂の使用中および使用後における劣化分析などの「樹脂の性能評価」およびイオン交換樹脂に通す前後の水の「水質分析」が想定されている。このため同社では、光学顕微鏡、水質計測器、各種計量器といった樹脂基本性能の検査に向けた各種装置、有機炭素計や通水試験装置などの処理水の水質評価試験装置について順次導入を予定している。これら京都ラボ内でのテクニカルサービスに加えて、微量分析や大掛かりなパイロットスケールでの分析については、これまで通り同社海外テクニカルセンターとの連携を続ける。また外部分析機関も積極的に活用し、京都リサーチパーク内に併設されている京都市産業技術研究所・工業技術センターも、その一つとして利用する方針である。

同社・京都ラボでテクニカルサービスマネージャーを務める伊藤正義は「国内にテクニカルサービスセンターを保有することで、これまで海外ラボに依頼していた技術サポート案件を国内で迅速に処理することが可能になります。このため、国内顧客へのレスポンスが短縮できますし、問題発生時の緊急案件も対応できます。また海外3工場との中継機能を持つことで、例えば顧客の海外案件に関する正確な情報交換に基づく迅速な対応も期待されます。」としており、また「世界市場から見て技術および品質面で高いレベルにある日本市場での用途開発を促進することで、日本から世界へ情報を発信する良い機会になると期待しています。」と話している。

また同社社長の太安文夫は「イオン交換樹脂は非常に多くの分野で使用されているため、お客様の製造および技術拠点も全国に広がっており、技術サポートのアクセスに利便性の高い京都を拠点としました。これにより、今後は京都ラボと東京オフィスをそれぞれ東西の拠点と位置付け、京都ラボに新規技術案件の国内窓口としての機能も持たせることで、技術サポートを通した拡販活動拠点としての展開も視野に入れています。」としており、加えて「京都ラボは国内サポート体制の拡充を担うことはもちろん、中国をはじめとするアジア市場に進出する日系企業に向けた技術サービスをより充実させるため、ピュロライト社中国工場テクニカルセンターや各現地法人営業所と連携する体制も整えていきます。将来的には、英国中央研究所や海外3工場テクニカルセンターの一部機能を京都ラボに移管し、日本市場および日系企業が技術的に高い用途や分野に関して、ピュロライト社グループ内でのグローバル技術拠点として拡充していく予定です。」とコメントしている。