日精樹脂工業、中型クラスの射出成形機4機種を商品化 主力の電気式成形機「NEX-Ⅲシリーズ」ラインナップ完了

電気式射出成形機「NEX220Ⅲ」2012年9月18日 – 日精樹脂工業㈱(社長・依田穂積、本社・長野県埴科郡坂城町)は、このほど、昨年10月にモデルチェンジした主力機種の電気式射出成形機「NEX-Ⅲシリーズ」として中型クラス4機種を商品化、9月20日から販売を開始します。

今回、商品化した4機種は、型締力2160kN(220トン)の「NEX220Ⅲ」、同2740kN(280トン)の「NEX280Ⅲ」、同3530kN(360トン)の「NEX360Ⅲ」、同4510kN(460トン)の「NEX460Ⅲ」です。

これにより、型締力294kN(30トン)から型締力4510kN(460トン)までの計10機種による同シリーズのラインナップが完了しました。

今回の中型NEX-Ⅲシリーズの最大の特長は、新コントローラ「TACTⅣ」の搭載です。

新コントローラ「TACTⅣ」は、画面の大型化や操作パネルの新設計、便利で使いやすい高付加価値ソフトの搭載により作業性・操作性が向上しているほか、品質・生産管理機能の強化も図りました。

主な特長は、

① 操作パネルはフラットシートとし、シートスイッチ方式を採用。
② 画面は15インチLCDの縦長配置で、上下に2画面を表示できるなど、視認性と操作性を大幅に向上。
③ 新機能の段取画面や設定器の説明表示機能などにより、金型取付から量産開始までの立上げ時間の短縮と、簡単・確実な操作を実現、など。

射出機構の特長としては、成形品の高品質・高精密化に対応するため、高精度計量制御を搭載しています。これは、成形時に高精度な計量を実現する「プレパック」と「精密計量」のどちらか一方の制御モードを選択できるもので、精密安定成形に威力を発揮します。

型締機構は、独自のフラットクランプ機構や型締力自動補正・ダイレクト型締力設定・高感度金型保護機能等の搭載により、直圧的なトグル機構を実現しています。このため、ハイサイクル特性などトグル機構のメリットを活かしながら、均一な型締力の伝達や金型・成形機の長期にわたる精度維持など、直圧式機構に近い特性を満たしています。

また、型開閉動作・エジェクタ動作の高速化を図り、計量中型開・エジェクタ、型締中射出などの各種同時動作によりサイクル短縮を容易に実現しています。

標準本体価格は、消費税別で、型締力220トンの「NEX220Ⅲ-50E」が1,820万円、同460トンの「NEX460Ⅲ-140LE」が3,710万円。

今回の4機種で年間約210台の販売を見込んでいます。

添付の写真は、電気式射出成形機「NEX220Ⅲ」

[日精樹脂工業広報]

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