台北(台湾)、2019年4月22日 – 産業用通信およびネットワーキングのリーディング・カンパニーであるMoxaは、TSN(Time-Sensitive Networking)技術の開発に向けた継続的な取り組みの一環として、OPC Foundationのフィールド・レベル・コミュニケーション(FLC:Field Level Communications)の取り組みに参加することを発表しました。MoxaはFLC運営委員会の初期サポーターの一員としても活動しており、初期サポーターには他にも、ABB、Beckhoff、Bosch-Rexroth、B&R、Cisco、Hilscher、Hirschmann、Huawei、Intel、Kalycito、KUKA、三菱電機、Molex、オムロン、Phoenix Contact、Pilz、Rockwell Automation、Schneider Electric、Siemens、TTTech、Wago、横河電気といった、産業オートメーションをリードする錚々たる企業が名を連ねています。
OPC Foundationは、OPC UAのFLCの取り組みを通じ、OPC UAを現場のセンサーからITシステムやクラウドにまで拡大することで、産業用モノのインターネット(IIoT)に対応するオープンで標準に基づいた統合通信ソリューションの構築を目指しています。これにより、センサー、アクチュエーター、コントローラーなど、各ベンダーの現場レベルのデバイスやクラウドのアドレスにおける独立したエンド・ツー・エンドの相互運用性、そして産業オートメーションのあらゆる要件をベンダーに提供します。OPC Foundationは、2019年4月1日~5日にかけて開催された産業見本市「Hannover Messe」(ハノーバー・メッセ)のOPC Foundationブース(ホール9、スタンドA11)で、TSN規格の急速かつ順調な市場での発展について紹介しました。
Moxaのストラテジック・ビジネス・ユニット担当プレジデントのアンディ・チェン(Andy Cheng)は、次のように述べています。「当社がOPC Foundationの新しい取り組みの一端を担うことができ大変光栄です。この取り組みは、真の統合インフラに向けた未来の産業オートメーション・システムに対応するTSN技術の構築を目的として、OPC Foundation主催のもと、オートメーション業界の主要企業によって行われる史上初の共同事業です。Moxaには、お客様や業界の主要企業と連携し、イノベーション、業界標準、概念実証、テストベッド、そして先進技術の円滑な実装を促進する取り組みを進めてきた実績があります。」
B&R Industrial Automationのプロダクト・ストラテジー&イノベーション担当バイス・プレジデントのステファン・シェーネッガー(Stefan Schönegger)氏は、次のように述べています。「OPC UA TSNの大規模なエコシステムにとって有益なMoxaの産業用スイッチの知識と充実したポートフォリオは、センサーからクラウドまですべてをカバーしており、我々の市場が未来のオートメーション・ネットワーキングにふさわしい真の統合インフラを実現する上で重要な役割を果たします。」
また、OPC UAのFLCの取り組みは、「one TSN」の普及に向けたFLCの活動に関し、Edge Computing Consortium(ECC)、Industrial Internet Consortium(IIC)、およびLabs Network Industry 4.0(LNI 4.0)のすべてのTSNテストベッドからのサポートも得ました。これについては、ハノーバー・メッセの3つのコンソーシアムの各ブースでデモが行われました。
Moxaは、共通の標準イーサネットに基づくネットワークインフラにおいて、MoxaのTSNスイッチと他社製デバイスとの相互運用性を示すため、3つのテストベッドすべてに参加しました。この相互運用性は、IIoTとインダストリー4.0によってもたらされるチャンスを切り拓き、産業オートメーションの未来に貢献することが期待されます。