日本モレックス、一体型設計によって組立てプロセスを簡素化し、IP65防水性能を備えた「ValuSeal電線対電線用コネクター・システム」を発表

2017年4月24日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス合同会社(本社:神奈川県大和市、社長:梶 純一)は、組立てプロセスを簡素化し、IP65規格に準拠した防水性能を発揮する「ValuSeal電線対電線用コネクター・システム」を発表した。

ValuSeal Wire-to-Wire Connector SystemValuSeal電線対電線用コネクター・システムは、コネクターにシールを一体成形することで、水やほこりの侵入を防ぎ、過酷環境での使用を可能にしている。また一体型のハウジング設計によって組立てプロセスを簡素化し、コンポーネント数を削減することで、設計柔軟性と生産性向上に寄与する。本コネクター・システムは11.0Aの最大定格電流に対応しており、家電や輸送機器(乗用車を除く)、各種産業用途での利用に適している。

一般的にIP67規格のコネクターは高価なため、多くのOEMは非防水コネクターを選択するケースが多い。しかしながら、ほこりや水などの侵入が懸念される過酷な湿潤環境では、製品の誤作動や障害が発生する恐れがあるため、防水性能が必要とされていた。革新的な一体型設計を採用したValuSeal電線対電線用コネクター・システムは、その点を考慮し、IP67までの性能は必要ないが、IP65の防水接続を備えた製品である。

ValuSeal電線対電線用コネクター・システムの主な特徴

  • 00mmピッチのコンパクト設計により、スペースに制約のある用途でも柔軟に設置可能
  • 配線方法にクリンプアンドポーク技術という、ワイヤ取付け時の手作業による端子方向付けが不要な設計を採用することで組立て工程を簡素化し、生産性を向上
  • コネクター本体に電線の張力緩和機能を統合することで、コネクター本体における電線の曲がり過ぎと障害発生を防ぐと共に、リークパスを防止
  • 適切な嵌合と高い嵌合力を備えたポジティブラッチ

本コネクターは、洗濯機や冷蔵庫などの家電用途をはじめ、ゴルフカート、トラック、フォークリフトや船舶などの輸送機器、ロボットや各種産業用途に適している。

ValuSeal電線対電線用コネクター・システムに関する詳細は、弊社ウエブサイト www.japanese.molex.com/link/valuseal.html をご覧下さい。