日本モレックス、広い可動範囲と高耐久性を特徴とするモバイル機器用「スプリングクリップ」製品シリーズを発表

引っ掛かり防止タイプ「105439シリーズ」

引っ掛かり防止タイプ「105439シリーズ」

2016年4月4日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス合同会社(本社:神奈川県大和市、社長:梶 純一)は、スマートフォンをはじめとするモバイル機器において、各種電子モジュールやアンテナなどのRFデバイスとモバイル機器内部のPCボードやケースとの接続に用いる表面実装型の単一接点「スプリングクリップ」製品シリーズを発表した。

スマートフォンメーカーは、電子部品の接続、シールドや接地などの設計において、PCBスペースの縮小、コスト低減および組立時間の短縮といった課題に直面している。モレックスのスプリングクリップ製品(ばね接点、接地ばね、スプリングフィンガー、RF接点とも呼ばれる)は、クリップ幅1.00~2.00mmという幅広い選択肢を取り揃えることで小型基板用途に対応すると共に、0.30~2.00mmの広い可動範囲を有し、個別の部品搭載要件に適合する優れた設計柔軟性を提供する。広い可動範囲と高耐久性を特徴とするモレックスのスプリングクリップは、部品コストおよび組立コストの低減に寄与する製品である。

補強バージョン引っ掛かり防止タイプ「105386シリーズ」

補強バージョン引っ掛かり防止タイプ「105386シリーズ」

また本製品は、EMI(電磁干渉)ノイズと静電気発生を低減するデバイス対基板用の接地コンタクト、およびアンテナなど無はんだ接合の非ワイヤ接続機器におけるRF対基板コンタクトとして利用できる。モレックスのスプリングクリップは、引っ掛かり防止タイプの「105439シリーズ」、補強バージョン引っ掛かり防止タイプの「105386シリーズ」、キングリブ・先端クローズタイプの「105384シリーズ」の3種がラインナップされている。

スプリングクリップの主な特徴

  • 組立プロセス中におけるコンタクトの損傷や組立不良ロスを防止する引っ掛かり防止設計(105386および105439)
  • 1,500耐久サイクルによって高性能を持続(105386)
  • ウィッキング(はんだ上がり)を防止するキングリブ(105384)
キングリブ・先端クローズタイプ「105384シリーズ」

キングリブ・先端クローズタイプ「105384シリーズ」

本スプリングクリップは、スマートフォンをはじめ、デジタルカメラ、デジタルビデオレコーダー、ワイヤレスLAN機器、セットトップボックス、小規模/自宅オフィス(SOHO)向けスイッチ・ルーターなどのモバイル機器、産業向けの監視・セキュリティ用カメラシステム、POSスキャナーなどに適している。

詳しい情報は、弊社ウエブサイト www.japanese.molex.com/link/springclips.html をご覧下さい。