日本モレックス、嵌合方式にプッシュトゥロックを採用し、 IP65/IP67規格に適合する防水・防塵性能を備えた 「Brad® MX-PTL™ M12」コードセットを発表

ねじ込み式に比べ、優れたパフォーマンスと信頼性を発揮

Brad® MX-PTL™ M12コードセット

Brad® MX-PTL M12コネクター

2015年3月3日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス合同会社(本社:神奈川県大和市、社長:梶 純一)は、業界標準M12レセプタクルに対してプッシュトゥロック(押し込み)の簡単操作で嵌合可能なコードセット「Brad® MX-PTL™ M12」を発表した。Brad MX-PTL M12コネクターは既存の標準M12 I/Oブロックに対応し、産業オートメーション、自動車/商用車や照明産業で用いられるM12ねじ込み式コネクターを代替する製品である。

モレックスのBrad MX-PTL M12は嵌合にプッシュトゥロック方式を採用しているため、従来のねじ込み式に比べ作業の手間が大幅に削減できる。また本コードセットは、メスM12レセプタクルに押し込むだけでIP65規格に準拠した防水・防塵接続が可能となる上、追加作業としてカップリングナットを1~2回転させることでIP67規格にも適合する。

モレックス、グローバルプロダクトマネージャーのネイサン・カーゲルは、「MX-PTL M12は生産性向上と省コスト化に寄与するコネクターです。従来のねじ込み式コネクターに比べ、優れた性能と高い信頼性を発揮し、I/Oブロックへの迅速な接続を可能にします。」とコメントしている。

Brad MX-PTL M12コードセットの主な特徴

  • 標準M12ねじ込み式レセプタクルにも対応
  • 高振動環境でのコネクター外れによるリスクを最小化
  • 視覚と触覚で挿入方向を検知可能なため、狭小スペースでの取付が容易

カーゲルは、「FA用途ではシステムに数多くのセンサーやアクチュエーターが接続されており、機器の入れ替えが必要となる場合もあります。このためコネクターの取付作業が長引くと、作業中断やダウンタイムが増加することになります。プッシュトゥロック式のBrad MX-PTL M12コードセットは、ねじ込み式M12コネクターと同等の機能を同等の価格かつ短い作業時間で実現し、こうしたFA用途における課題に対して迅速かつ信頼性の高い接続を提供します。」と話している。

本コードセットは、スラグや油への耐久性(WSOR)を備えており、極数は3、4、5極、ケーブル長は1.0mおよび0.3mの製品が取り揃えられている。ケーブル長、ケーブルタイプについては今後点数を増やしていく。

本コネクターは、センサー、視覚システム、モーター、ドライブなどの産業用途、自動車ロボティクス、ロボティクスシステムインテグレーターなどの自動車/商用車用途、産業機械/施設用照明、温室/農業用照明などの照明用途に適している。

詳しい情報は、弊社ウエブサイト www.japanese.molex.com/link/mxptl.html をご覧下さい。