日本モレックス、 卓越したノイズ低減性能を発揮するEMI吸収テープおよびシート 「HOZOX™」を発表

幅広い帯域の放射電磁ノイズを吸収するソリューション
製品性能の向上と電磁適合性(EMC)規制準拠を可能に

HOZOX™ EMI(電磁干渉)吸収テープおよびシート

2015年1月6日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス合同会社(本社:神奈川県大和市、社長:梶 純一)は、民生電子機器、データ/テレコム、マイクロ波/無線高周波など、高周波デバイスの製造において卓越したノイズ低減性能を発揮するEMI(電磁干渉)吸収テープおよびシート「HOZOX™」を発表した。

モレックスのHOZOXは独自の2層構造によるノイズ吸収技術を採用することで、広い周波数帯で優れたEMIノイズ抑制効果を発揮するEMI吸収テープおよびシート製品である。HOZOXは、磁性フィラーを含有した磁性層によって低周波の電磁気エネルギーを吸収するだけでなく、樹脂に導電フィラーを含有した導電層によって高周波の電磁気エネルギーも吸収できる点が大きな特徴となっている。本製品は非常に肉薄でダイカットに対応可能な優れた加工性を持ち、2種のテープ形状およびA4サイズシート形状で供給可能である。

近年、実装分野においては、より多くの機能を狭小スペースに搭載する設計が増えていることに加え、ICの動作周波数がますます上昇していることから、高周波ノイズに関する課題が増加している。ノイズは基板レベルで制御可能なものもあるが、二次的な干渉、特に複数基板がバス接続もしくは一緒に実装されている場合には機能故障の原因となる。また場合によっては、ノイズが米FCC(連邦通信委員会)や他の産業規制が定める値を超えてしまう事態も発生している。これは、幅広い帯域の放射ノイズを吸収するためのEMIノイズ抑制ソリューションに対する需要が高まっていることを示すものである。

HOZOXは独自の2層構造によってMHzからGHz帯の電磁気エネルギーを吸収することで、広い周波数帯の電磁放射を低減する。HOZOX吸収テープおよびシートは片面が粘着層により絶縁されているため、デジタルやアナログICなどの低電力能動部品に直接設置することができる。またHOZOXは、吸収した電磁波を熱変換するが、熱量は最小限にとどまるためデバイス自体には温度上昇などの影響を及ぼさない。HOZOXは鉛フリーでRoHS 2011/65/EUに準拠すると共に、UL 94V-0同等の難燃性能を有している。

詳しい情報は、弊社ウエブサイト www.japanese.molex.com/link/hozox.html をご覧下さい。