2014年3月27日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス株式会社(本社:神奈川県大和市、社長:梶 純一)は、ミドルレンジの電源用途に向けた新たな接続ソリューションとして、5.70mmピッチで1端子あたり14.0A~23.0Aに対応する電線対基板用コネクター「Mega-Fitパワーコネクター」を発表した。コンパクトな設計と高電流対応の端子を特徴とするMega-Fitパワーコネクターは、現在、市場で最も電力密度の高いコネクターの一つであり、民生品/家電、ネットワーク/テレコム、産業機器や商用車など様々な産業用途に適している。
モレックス、グローバルプロダクトマネージャーであるコリー・シュローダーは、「これまで設計の現場では、14.0A~23.0Aに対応した電源用コネクターが必要な場合、要求よりも低いまたは高い電流に対応した製品しか選択肢がありませんでした。このため設計においては、製品用途よりも大型のコネクターを利用するか、もしくは複数の小型コネクターの組み合わせで必要電力をカバーせざるを得ず、いずれにしてもPCBの占有面積が増加する結果を招いていました。モレックスのMega-Fitパワーコネクターは、こうしたジレンマを解決します。高電流に対応した端子、狭ピッチと狭スペースを特徴とするMega-Fitは、他の同種製品よりも、一列あたり、もしくはmm2あたりでより高密度な電源供給を可能にします。」とコメントした。
Mega-Fitパワーコネクターは端子の接点とクリンプ部に最新技術を採用し、電源用コネクターに必須の安全要件を満たしている。本コネクターには、6個の端子を重ならないようジグザグ状に配置したスプリットボックス設計が採用されている。これらは接点ごとに独立した板バネ構造がとられ、個々に独立した動きが可能で、冗長性に優れると共に、2次的な接点として機能することで、長期にわたり信頼性を発揮する。またコネクターを外した際には、端子前部に配置された4つの『2次接点』が端子後部の2つのメイン接点を補完する機能を果たすため、48V/23.0Aで最大30回までのホットプラグが可能である。また、本端子のもう一つの特徴であるバレルコンダクタクリンプは、端子とワイヤとの間の堅強な嵌合維持と、長期耐久性および信頼性を提供する。
Mega-Fit 5.70mmピッチパワーコネクターは、モレックスのハイエンド製品に採用されている独立端子、ポジティブハウジングロックや、誤方向挿入防止ハウジングなどの機能を備えている。
Mega-Fitパワーコネクターの主な特徴
- 14.0A~23.0Aに対応:
14.0A未満の電流に対応する他の多くのミドルレンジ電源用コネクターと比べ、Mega-Fitシステムはこれより高い電流域に小型サイズで対応でき、PCBスペースを増加させることなく、より高い電源供給を実現。 - 低電力用途では許容電流量に余裕:
追加電流が想定される場合は、低電力用コネクターを許容電流量の上限域で使用するよりも、Mega-Fitパワーコネクターの利用が適切。 - 複数の低電力用コネクターを用いた電源供給を代替:
用途によって、電源の共有もしくは電源供給を分割して設計することで23.0Aの電流を実現している場合がある。Mega-Fitパワーコネクターを用いて電源供給を1つに統合することで、安全性の向上とPCBの省スペース化を実現。
詳しい情報は、弊社ウエブサイト www.japanese.molex.com/link/megafit.html をご覧下さい。