2011年11月10日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス株式会社(本社:神奈川県大和市、社長:廣川克巳)は、ロボット組み立てによる太陽光発電(PV)システム向け「SolarSpec™ジャンクションボックス」を発表した。本製品はPVパネルメーカーのモジュール組み立て時間と生産コストの削減に貢献する。
ジャンクションボックスはPVパネルの背面に設置され、パネルが発電した電力を外部に出力するPVモジュールにおける重要なコンポーネントであり、PVパネル上のコンダクターリボン(バスバー)と、現場でPVシステム設置時にパネルの配線を行う取扱者が使用するDC入出力ケーブル間のインターフェース機能を担っている。
同社のSolarSpecジャンクションボックスは体積、重量、高さを抑えた小型設計でありながら、大型の競合製品に匹敵する定格電流を供給することができる。また業界で広く用いられているインターフェース端子を使用することで部品点数を抑え、機械的な故障率低減を図っている。さらに同製品はロボットによる自動組み立てに適した端子形状や梱包形態を採用することで、自動実装機を使用した製造プロセスにおける品質のバラツキを抑制し、組み立て時間を大幅に短縮すると共に製造コストの低減にも貢献する。
SolarSpecジャンクションボックスの主な特徴:
- ダイオードとケーブルを覆うカバーが取り外し可能なため、修理や交換が容易。
- ケーブル用バネ付きクリップやケージ圧着端子をカバーに取り付けることで、ケーブルをジャンクションボックスにしっかりと固定し、ケーブルが誤って引っ張られた場合でも抜けを防止。
- 温度変化によるボックス内の圧力を均等化するため、カバーに一方通行のゴアテックス素材の通気口を装備。
- 優れた放熱効率によってジャンクションボックス内の過剰な発熱を抑制し、取り扱い上の安全性を向上。
- ベースをカバーにしっかりと固定するロッキング機構により、偶発的な高電圧コンタクトの露出を防止。
- ジャンクションボックスおよびケーブルアセンブリーは、TUVとULの認定済みであり、最新の厳格な世界的品質規格に準拠することで、過酷な環境下での長期にわたる耐久性を確保。
モレックスのSolarSpecジャンクションボックスは、スタジアムをはじめ一般住宅、公共建築物、ソーラーファーム(太陽光発電所)向けPVパネルを主なアプリケーションとし、単結晶および多結晶シリコン型太陽電池ソーラモジュールメーカーをターゲットとしている。
詳しい情報は、www.molex.com/link/solarjunctionbox.htmlをご覧下さい。