日本モレックス、直交タイプミッドプレーンコネクターシステム「Impact™」を発表

新型直交タイプのミッドプレーンコネクター「Impact™」シリーズ

新型直交タイプのミッドプレーンコネクター「Impact™」シリーズ

2011年6月29日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス株式会社(本社:神奈川県大和市、社長:廣川克巳)は、バックプレーン接続を簡素化し、優れた機械特性と電気特性を実現する新型直交タイプのミッドプレーンコネクター「Impact™」シリーズを発表した。同シリーズは最大25Gbpsのデータ伝送速度に加え、直交接続で18~72差動ペアの提供が可能といった特徴を持ち、次世代データ通信機器に最適である。

新型直交タイプのミッドプレーンコネクター「Impact™」シリーズ

新型直交タイプのミッドプレーンコネクター「Impact™」シリーズ

モレックス社Impactシリーズの直交タイプミッドプレーンコネクターは、ミッドプレーンに垂直方向と反対側の水平方向の両方向からカードを挿入し、基板上で直交させる形で嵌合(かんごう)するコネクター。直交タイプの接合技術ではミッドプレーンの配線を簡素化でき、スペースおよびエアフロー等の効率化が図れ、標準タイプのミッドプレーン接続では実装が難しい高密度アプリケーションでの使用を実現できる。またImpactシリーズのブロードエッジ形状の嵌合構造は、高帯域の伝送と低クロストークを実現し、同時にシステム内すべての差動チャンネルペアの変動を最小限に抑えることができる。
Impactシリーズの主な特徴

  • 18~72差動ペアで構成可能な直交タイプのミッドプレーンモジュールで柔軟な設計と機械的特性および電気的特性を提供
  • 最大25Gbpsのデータ伝送速度を実現、将来的なアップグレードにも対応予定
  • 3~6ペアのバリエーションを用意
  • 直交タイプのコネクターは、90度または270度の回転接続が可能
  • ブロードエッジ形状で差動伝送に対応したコネクター構造は、高速伝送における高密度、低クロストーク、低挿入損失、低性能変動を実現
  • IEEE 10G BASE-KRおよび光インターネットワーキングフォーラム(OIF)のStat Eyeに準拠、エンドツーエンドのチャンネル動作を保証

Impactシリーズは既にサンプル出荷が始まっており、このたびは、ハブ/スイッチ/ルーターや電話局/携帯電話インフラ/マルチプラットフォーム(DSL、光通信)システムといった通信機器、サーバー/ストレージなどのデータネットワーキング機器に加え、各種の試験および測定機器、医用診断機器といった各種アプリケーションを対象に本格的な販売を開始するものである。