ハネウェルのSolstice®(ソルスティス)LBA(液状発泡剤)、国内80件以上のビルプロジェクトにて採用
[東京] 2015年11月4日 – ハネウェル(NYSE: HON、日本法人ハネウェルジャパン株式会社/ 東京都港区/ 代表取締役社長 木下靖博)フッ素化学品事業部は、世界で採用が進んでいる同社の次世代の低GWP現場発泡断熱材向け発泡剤である「Solstice®(ソルスティス)LBA」が国内で80件以上のビルプロジェクトに採用されたことを発表します。
Solstice LBA(液状発泡剤)は、主に現場発泡型の断熱材に用いられ、建築物や冷凍冷蔵庫の省エネ化に重要な役割を果たす断熱・気密性能の向上に寄与します。ノンフロンに区分される同発泡剤のGWP(地球温暖化係数)はCO2と同じ1で、従来のフロン発泡剤に比べこれを99.9%低減します。
国内では、2020年までに全ての新築建築物に改正省エネ基準への適合を義務化する方針が決定されました。これまでより厳格な基準を満たすには、さらに高い断熱・気密性能が求められています。
ハネウェル、アドバンスト・マテリアルズ事業部、ゼネラルマネージャーの瀧瀬勝之は、「ハネウェルは、国内のお客様やパートナー様と密接に協働し、政府が定める省エネ・環境保護指針を満たすSolstice LBAの採用拡大に向けた取り組みを続けています。国内で2014年に出荷された全ての断熱材用発泡剤を低GWPのSolstice LBAで代替した場合に削減可能な地球温暖化ガスのCO2相当量は400万トン以上で、これは自動車約842,000台分の1年間のCO2排出量に相当します。」とコメントしています。
Solstice LBA を使用した現場発泡断熱材は、病院、学校や高性能マンションなど、公共、民間の施設や集合住宅で採用されています。地域別では、Solstice LBA の寒冷気候への適応性能が評価され、特に北海道での採用が進んでいます。加えて、より薄い断熱材の施工厚さで断熱性能を確保できるため、より広い床面積の設計が可能になり、また使用材料用などを削減できます。Solstice LBAを使用した断熱材は、グリーン購入法適合品として官公庁、自治体、公共施設のみならず、民間分野での環境物品等の調達の推進に寄与しています。
■ Solstice LBA 地域別採用分布図
今年4月に施行された「フロン排出抑制法」において、ハネウェルのSolstice(ソルスティス)HFO冷媒、断熱材用発泡剤、エアゾール用噴射剤および溶剤は規制対象外となり、5月にはノンフロンに該当するとの確認を受けました。
Solstice LBA は、ハネウェルが開発において先駆的な役割を担っているハイドロフルオロオレフィン類(HFO)の一つで、低GWP、ODP(オゾン破壊係数)ゼロ、不燃性を特徴としています。Solstice LBAについて詳しくは、日本語ウェブサイトwww.honeywell-blowingagents.com/ja/をご覧ください。
ハネウェルのフッ素化学品事業部は、産業をリードする低GWPのHFO製品に加え、世界の大手空調冷凍冷蔵機器で採用されているODPゼロ冷媒、省エネ性能に優れた断熱フォーム向け発泡剤、ガソリン製造および製鉄向けフッ化水素酸や、核燃料向けプリカーサなどを製造、供給しています。
注:本文書で使用されているGWP値は、IPCC第5次評価報告書(AR5)によるものです。
ハネウェル パフォーマンス・マテリアルズ・アンド・テクノロジーズ(PMT)は、最先端素材およびプロセス技術の開発と製造分野における世界的なリーダーです。アドバンスド・マテリアルズ事業では環境にやさしい冷媒や、防弾ベスト、ナイロン、コンピュータチップ、医薬品包装向け素材など、幅広いさまざまな高機能製品を製造しています。UOP(www.uop.com)が開発したプロセス技術は、ガソリン、ディーゼル、ジェット燃料、石油化学製品、再生可能燃料を効率的に生産するための基礎技術として世界中のほとんどの精製業者で採用されています。プロセス・ソリューションズ事業(HPS、www.honeywellprocess.com)は、業界のパイオニアとして石油&ガス、石油精製、パルプ&紙、産業用発電、化学および石油化学、バイオ燃料、ライフサイエンス、金属、鉱業の諸産業に向けオートメーションコントロール、計装とサービスを提供しています。
ハネウェルインターナショナル(www.honeywell.com)は、フォーチュン(Fortune)100社にノミネートされた、テクノロジーおよび製造分野におけるトップレベルの複合企業であり、航空宇宙分野の製品およびサービス、ビル/住宅/産業用の制御テクノロジー、ターボチャージャー、パフォーマンスマテリアルズなどを世界中のお客様に提供しています。ハネウェルのニュース・詳しい情報は、ハネウェルのニュース・詳しい情報は、www.honeywellnow.comをご覧ください。
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