- 決済段階でのサイト離脱を低減することでコンバージョン率を向上
2022年6月13日 – 機械学習を用いた不正対策プラットフォームを手掛けるForter(フォーター、本社:米国ニューヨーク州)は、スニーカーセレクトショップのアトモス(Foot Locker atmos Japan合同会社、以下アトモス)が、自社オンラインストアの不正対策にForterのソリューションを導入したことを明らかにしました。アトモスではForterの導入以降、チャージバック(カード決済の不正損失)の発生が大幅に削減されているほか、承認率は98%以上を実現しています。
以前のアトモスのオンラインストアでは、人間が条件を設定するルールベースの不正対策ソリューションを利用していましたが、ルールの隙を突く攻撃により損失が継続的に発生するいたちごっこが課題となっていました。また同社では、不正対策として3Dセキュアを導入しましたが、かご落ち(カート投入から決済完了までのサイト離脱)が増加すると言った課題に直面しました。正規ユーザーにも本人認証を求める摩擦を与え、決済段階でサイトを離脱してしまうユーザーが増加していました。このたびアトモスは、機械学習を活用したForterの判定システムを導入したことで、不正検知の完全自動化および3Dセキュアの置き換えを同時に実現しました。これにより、決済時における購入者の摩擦を大幅に低減することでカゴ落ちを改善し、収益の向上を達成しています。
Forterの不正対策ソリューションは、属性情報に加えて、ユーザーのサイト内での行動情報を収集する点を特徴としています。Forterでは独自開発による機械学習プラットフォーム(特許取得)のアルゴリズムを用いてこれら属性情報と行動情報を解析し、信用できるユーザーか否かをユーザーへの摩擦なしにリアルタイムで高精度に判定します。
アトモス・EC事業部長の岡山氏は、「以前のルールベースの判定システムでは、正規と不正を判断できないグレーゾーンの判定が発生し、目視確認の必要から運用に負荷がかかっていました。また、3Dセキュアの導入によってカードの不正使用によるチャージバック損失は抑えられましたが、3Dセキュアエラーによるかご落ちが課題となっていました。」としており、加えて「Forterのソリューションはルール設定が不要な上、グレーゾーンの判定が無いため運用にかかわる人的リソースが全く要らず、不正対策の完全自動化を実現することができました。現在3Dセキュアは利用していませんがチャージバックの発生は大幅に削減することができ、オンラインストアの運用負荷は3Dセキュアを利用していた時と比べて良い意味で何も変わっていません。また、Forterは海外ベンダーなので英語でのコミュニケーションを心配していましたが、日本オフィスのサポートを受けられたため問題は全くありませんでした。」と話しています。
Forterの日本担当カントリーマネージャーを務める野田陽介は、「このたびForterのプラットフォームによって、アトモス・オンラインストアの売上げアップ、ならびにその他不正対策の課題解決に寄与できたことを大変嬉しく思います。Forterの機械学習を活用した完全自動化システムは、平均300ミリ秒以内に購入者の信頼度を正確に判断します。こうしたリアルタイムかつ高精度な判定システムが、アトモスの収益向上とより良いUXの提供に貢献しています。」と話しています。
Foot Locker atmos Japan合同会社
SHOP名である”atmos (アトモス)”は、atmosphere(大気)から由来し、大気のようにそこにあって当然のようなSHOPでありたい。“atmos”は、2000年、東京・原宿にヘッドショップをオープン。ファッションとしてのスニーカーをテーマに、店内はスニーカーウォールを設置。ナショナルブランドとのコラボレーションやエクスクルーシブモデルをはじめ、最新プロダクトのテストローンチやマーケティングなど東京のスニーカーカルチャーを世界に向けて発信しています。