大容量太陽光パワーコンディショナ、UPS、溶接機などで
全電力損失、基板サイズ、及び全体のシステムコスト削減に寄与する高電圧IGBT
2013年12月12日 – 高性能パワー及びモバイル半導体ソリューションで世界をリードするフェアチャイルドセミコンダクタージャパン㈱(本社:東京都渋谷区)は、更なる高効率および高信頼性設計を要求されるパワーエレクトロニクス・エンジニアを支援するため、太陽光パワーコンディショナ、無停電電源装置(UPS)、及び溶接機など、産業用ハードスイッチング・アプリケーションに向け、1200Vフィールドストップ・トレンチIGBTを発表しました。
新しい1200Vフィールドストップ・トレンチIGBT製品シリーズはVCE(SAT) が1.8Vと従来の高速スイッチング・ノンパンチスルー(NPT)IGBTに比べ大変小さいため、導通損失を最小限に抑えることができます。この値は市場で入手可能な1200V高速スイッチングIGBT製品の中でも最小クラスのVCE(SAT)定格です。更に、EOFFの値は30 μJ/A 以下で、スイッチング損失を低く抑えることができます。また、全てのデバイスには高速スイッチング動作に最適化されたフリーホイールダイオードがパッケージ内に統合されています。
「太陽光パワーコンディショナメーカーのコスト低減と、効率および信頼性の向上を支援するには、斬新なパワーエレクトロニクス技術が必要とされます」と、産業パワーシステム事業部ディレクター、MH・リーは述べています。「フェアチャイルドの1200Vフィールドストップ・トレンチIGBTシリーズは、お客様が太陽光パワーコンディショナを設計するにあたり、高エネルギー効率及び高信頼性設計の実現を支援し、また各メーカーが公的規制に取り組み、エンドカスタマーからの高まる省エネ要求への対応にも貢献します」とも、述べました。
また、1200Vフィールドストップ・トレンチIGBTシリーズを用いることで、設計者は競合他社製品に比べより速い周波数でのスイッチング動作が可能となり、回路上のコンデンサ及びインダクター部品のサイズ、そしてコストの削減に役立ちます。これは結果的にシステムデザインにおいて、電力密度の向上、省スペース化、部品コストの低減につながります。
このIGBTシリーズはより大きな安全動作領域(SOA)を保証するため、電流レベルを定格電流の4倍に設定し、クランプ付きインダクティブ負荷スイッチング試験を100%行っています。
パッケージは、従来のファミリー製品で使用されたTO264に比べより小さいTO247パッケージ(リード長20mm)が採用され、定格電流15、25及び40A製品を提供します。
特長と利点
- 低飽和電圧: VCE(SAT) = 1.8 V @定格コレクタ電流 (Ic)
- 高速スイッチングスピード: 低 EOFF = 27 μJ/A
- 広範囲な安全動作領域(SOA)、(インダクティブ負荷スイッチングテスト100%実施; ILM = Ic定格の4倍)
- 容易な並列動作(正の温度特性)
- Tj = 175°C(最大ジャンクション温度)
- 高入力インピーダンス
- RoHS対応
フェアチャイルドセミコンダクターは業界最高クラスのテクノロジーとなる1200V フィールドストップ・トレンチIGBTを提供することで、今日のシステムデザインが直面するエネルギー効率及び外形寸法の問題解決を可能にします。これらの大電力アプリケーションはフェアチャイルドが提供するエネルギー効率の高いパワーアナログIC、パワーディスクリート及びオプトエレクトロニクスソリューションの一部です。
価格:1,000個購入時
FGH15T120SMD_F155 ? 1200 V/15 A: 3.30 USドル
FGH25T120SMD_F155 ? 1200 V/25 A: 4.65 USドル
FGH40T120SMD_F155 ? 1200 V/40 A: 6.30 USドル
入手性: サンプル出荷中
納期: 8-12週間(受注後)
製品のデータシートはこちらをご参照ください。
http://www.fairchildsemi.com/ds/FG/FGH15T120SMD.pdf
http://www.fairchildsemi.com/ds/FG/FGH25T120SMD.pdf
http://www.fairchildsemi.com/ds/FG/FGH40T120SMD.pdf