2012年5月8日 – 高性能パワー半導体とモバイル向け半導体製品で世界をリードするフェアチャイルドセミコンダクター(NYSE:FCS)は、連邦地裁陪審員によってフェアチャイルドが所有するプライマリサイド・レギュレーション技術に関する特許を侵害したと判定されたパワーインテグレーションズ社に対し、新たに同社を特許侵害で提訴しました。
2012年4月27日、米国デラウェア地区連邦地方裁判所陪審員はパワーインテグレーションズ社のLinkSwitch IIおよびLinkSwitch-CV製品、特にLNK603-606/613-616、SC1092、SC1097-99、SC1103、LNK632DG、LNK623-626、そして侵害されたとされる回路と明らかに同等な回路を持つ製品に対し、フェアチャイルドが所有する米国特許No. 7,259,972を侵害したとする判定を下しました。また、同じ陪審員はフェアチャイルドが主張する全ての特許の正当性を支持しました。
「陪審員が我々の特許の正当性を支持したことに対し嬉しく思い、満足しています。今後も継続してお客様の成功に貢献する革新的なソリューションを提供していきます。」と、フェアチャイルドのパワーコンバージョン・インダストリアル・オートモーティブ(PCIA)製品事業本部、技術担当上級副社長トム・ヤンは述べています。トム・ヤンは侵害されたとされる特許の単独発明者です。
フェアチャイルドは更なる特許侵害を防ぐための差止め命令と損害賠償を請求する予定です。故意侵害および損害賠償に関しては第二段階において判断されることになりますが、訴訟日程は未定で、第一段階の不服申し立て後になる可能性もあります。
先週フェアチャイルドに対し優位な評決が下されましたが、フェアチャイルドは本日パワーインテグレーションズ社のLinkSwitch-PH LED照明用パワーコンバージョン製品に対し新たな特許訴訟を提起しました。フェアチャイルドは、パワーインテグレーションズが特許を侵害していると既に判定されているフェアチャイルドのプライマリレギュレーション技術をLED照明用パワーコンバージョン技術に拡張する3件の特許について新たにその権利を主張しています。訴訟はデラウェア地区連邦地方裁判所に提起されました。
4月27日の評決で、陪審員団はフェアチャイルドに対してパワーインテグレーションズ社が主張する4件の特許のうち2件に関しては権利の侵害はないとの判定を下しました。パワーインテグレーションズの他の2件の特許に関して、フェアチャイルドはPWMコントローラ製品の一部で特許権を侵害しているものがあると判定されました。フェアチャイルドはこの判定により影響を受ける製品については既に代替となる同じピン配置の次世代製品をリリースしており、お客様に対してこの訴訟によりどの製品が影響を受けるかを説明していく予定です。
フェアチャイルドとパワーインテグレーションズの間では他に3件の特許訴訟が係争中です。フェアチャイルドは中国・蘇州のパワーインテグレーションズ社に対しフェアチャイルドの3件の中国特許を侵害したとして特許侵害の請求を行っており、パワーインテグレーションズ社製品の差止め命令と数百万ドルの損害賠償を求めています。
両社は現在2004年の訴訟での控訴審について米国連邦巡回控訴裁判所からの裁決待ちとなっており、さらに、来年米国サンフランシスコ連邦裁判所で審理が予定されている訴訟でもお互い特許権の侵害を主張しています。