mWSaver™テクノロジの採用で、外部コンポーネントを追加することなく極めて低い待機電力を実現し、基板面積の削減に寄与
2011年11月14日 – ノートPC、液晶TV/モニターの待機電力の削減は継続的に要求されており、多くのアプリケーションで50mW以下となる中、設計者は現行デザインの待機電力に対しても対策を講じる必要があります。このような今日の厳しい要求に応える為には、新たな回路または追加部品が必要となり、BOMコストの上昇、或いはより複雑な回路構成を招く結果となります。
高性能パワー半導体とモバイル向け半導体製品で世界をリードするフェアチャイルドセミコンダクタージャパン㈱(本社:東京都渋谷区、社長:雨宮隆久)は、このような低待機電力を課題とする設計者を支援する為、mWSaver™ テクノロジを採用したFAN6756 PWMコントローラを発表しました。これにより、他に余分なICを付加することなく、外部回路での待機電力消費を削減することが可能になります。
高集積度のグリーンモード・シングルチップPWM コントローラFAN6756は、最大15個にも及ぶ外部部品を削減し、SMPSデザインにおける待機電力を極めて低く抑えることが出来ます。今日、市場で入手可能な競合他社のソリューションと比べ、より大幅な消費電力の削減、ならびに最大0.3ドルのBOMコスト削減を可能にします。
FAN6756 は、無負荷および軽負荷時のスイッチング損失を大幅に減少させる独自のディープ・バーストモード・テクノロジを含むmWSaver™ テクノロジを採用し、ノートブック、プリンター、及びゲーム機器向けアダプター、また、液晶TV/モニター、プリンター電源用のオープンフレーム型SMPS電源など、極めて低い待機電力が要求される電源設計に理想的なデバイスです。mWSaver™ テクノロジは、コントローラ自身の消費電力を削減するだけでなく、外部回路での電力消費の削減にも寄与します。
更に、FAN6756 は、新技術のAX-CAP™ ディスチャージ回路を採用しており、X-キャパシタ用ブリーダ抵抗を省き、ACコンセントから電源プラグを抜いた際にはX-キャパシタの電荷をHVピンを通して放電することにより、IEC61010-1安全基準を満足させた上で、EMIフィルタでの損失を最小に抑えます。また、デバイスは、強固な保護回路を搭載し、安全で信頼性のあるソリューションを提供します。フェアチャイルド独自技術のセンス抵抗短絡保護回路(SSCP)は、センス抵抗がショートした場合、システムを破壊から守る為PWM出力を遮断します。
また、FAN6756 は、8-pin SOPパッケージで提供され、厳しい省エネ基準を満足すると同時に、無負荷時の消費電力を改善し、今日の電源設計を簡素化し部品点数の削減を可能にする幅広いパワー製品群の一製品です。フェアチャイルドセミコンダクターのmWSaverTM テクノロジは、施行または提案中の国際規制/基準を満たすよう無負荷及び軽負荷時において業界トップクラスの低電力消費を実現し、設計における占有面積の削減、信頼性の改善、低システムコストを可能にします。
価格:
0.71ドル 1,000個購入時
入手性:
サンプル出荷中
量産納期:
8-12 週間
製品の各資料はこちらをご参照ください。
データシート:
http://www.fairchildsemi.com/ds/FA/FAN6756.pdf