スペースの制約、光源寿命、省エネに対する課題を解決
2011年11月7日 – LED照明が一般に普及し、特に住宅用照明アプリケーションで伸びを続ける中、設計者はトライアック方式と比べ、より効率的でしかも現行のソケットに適合する調光方式を求めています。加えて、これらのソリューションは高効率であると同時に、小さなスペースで信頼性の高い動作を要求されます。
高性能パワー半導体とモバイル向け半導体製品で世界をリードするフェアチャイルドセミコンダクタージャパン㈱(本社:東京都渋谷区、社長:雨宮隆久)は、このような設計者の課題を解決する為、力率改善(PFC)機能を備えた、非絶縁型スマートLEDドライバFL7701を発表しました。デジタル技術を使いAC入力電圧の状態をモニタすることで、内部レファレンス信号を生成し、高い力率を実現しています。また、FL7701は自動的にACまたはDC入力をセンスし、DC入力電圧にも対応します。MRランプ・アプリケーションにおいて、トランスを使った従来の方式ではトランス変換の際の更なる損失が発生します。このような効率の低い従来方式は、FL7701に置き換えることでDCまたはオフラインAC電源と直接接続することが可能です。
小型で高機能のFL7701によりBOMコストで20%、またボード面積では60%の削減効果が得られます。従って、アナログ調光機能を必要としPCBサイズに制約があるLED照明アプリケーションに最適です。
高集積度設計のFL7701は、現行のソリューションでは3年である光源寿命を、5年以上に延長することを可能にし、高い信頼性を実現します。また、入出力及びFL7701のVDD端子に電界コンデンサを必要としないため、信頼性は更に改善されます。
デジタル方式による力率改善と低高調波歪率に加え90%を超える高電力効率により、システムに対する省エネ効果がより高まります。FL7701が持つこれらの特性は、例えばEnergy Star®といった最も厳しい世界エネルギー基準にも適合します。
フェアチャイルドのIC設計技術は、高効率(>90%)と住宅用アプリケーションで必要とされる優れた光質を実現します。FL7701はSOP-8で提供され、室内装飾用としてLED電球、ダウンライト用PARランプ、リフレクターランプ、MRランプ、従来のE26/E27又はBi-Pinベースの各種ランプ、その他各種小電力照明器具向けのLEDランプに最適です。
フェアチャイルドは低出力(<20W)、中出力(20W ~ 50W)、高出力(>50W)それぞれのLEDドライバ・アプリケーション向けにトータルソリューションを提供します。PWM とPFCを統合した集積度の高いソリューションは部品点数の削減、ランプサイズの小型化、デザインの簡素化に寄与すると同時に、全体の照明効率を改善します。フェアチャイルドの製品ポートフォリオは、MOSFET、高耐圧ゲートドライバ、PFCコントローラ等、ディスクリート製品からIC製品にまで広範囲にわたります。省エネと最も厳しいエネルギー規制への適合を責務として、フェアチャイルドはボード面積、デザイン工数、およびシステムコストを削減しつつ、性能を最大限に引き出す革新的な製品を開発しています。加えて、フェアチャイルドのオンライン・ツール、FAE、パワー回路エンジニアで構成される地域の中枢となるグローバル・パワー・リソース・センターはカスタムデザインをサポートする業界スタンダードとなっています。
価格:
1.27ドル(1,000個購入時)
入手性:
サンプル出荷中
量産納期:
8-1 週間
製品の各資料はこちらをご参照ください。
データシート:
http://www.fairchildsemi.com/ds/FL/FL7701.pdf