- 契約対象製品はエチレン、スチレン、プロピレン製造用高性能触媒「OleMax® 101」、「StyroMax® UL3」、および「CATOFIN®」
- いずれも優れた生産性、信頼性、コスト効率を実現することが実証済みの触媒
- 広範で種類の豊富な石油化学触媒ポートフォリオのほか、提供されるサービスの品質の高さもクラリアント採用の理由
独ミュンヘン、2022年3月29日 – クラリアントの触媒事業は、中国の利華益集団(利華益)の次期石油化学品製造装置向けに3件の新規契約を受注しました。この契約は、クラリアントのエチレン、スチレン、プロピレン製造用高性能触媒3製品が対象です。
クラリアント触媒のシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるステファン・ホイザー(Stefan Heuser)は、「今回、利華益集団から大型発注をいただいたことを大変光栄に思います。今回の受注は、顧客ニーズに対する当社の精力的な取り組みと、お客様の石油化学品製造プロセス最適に支援する幅広い触媒ポートフォリオによるものです」と述べています。
利華益集団のエンジニアリング部門責任者であるYan Chuanliang氏は、「クラリアントの完全なソリューションパッケージに非常に満足しています。クラリアントの触媒、サービス、専門知識の組み合わせにより、さらに高い投資効果が得られるものと確信しています。最初のプラントの立ち上げが成功することを楽しみにしています」と語っています。
このたび利華益は、分解ガスとオフガス留分から高価値オレフィンを回収する1,000 KTA規模のオレフィンプラント向けに、クラリアントの充実したエチレン触媒製品群の中からOleMax 101触媒を選択しました。OleMax 100シリーズは、アセチレン、ジエン、酸素、窒素酸化物、重金属など複数の不純物を一つの反応器で除去することができ、コスト効率の高いオレフィン製造を実現します。
また、利華益の新しい720 KTA規模のスチレンプラントでは、クラリアントのStyroMax UL 3 Ribが使用されます。この触媒は、スチームオイル比が極めて低い条件下でも高い活性、優れた選択性、信頼性の高い性能を発揮し、極めて効率的なスチレンモノマー製造が可能となります。これらの要因から、高品質スチレンの収率向上と高効率化に加えて、エネルギー消費量と二酸化炭素排出量の削減にも寄与します。
さらに、3つ目の設計能力600 KTAのプロパン脱水素(PDH)プラントは、クラリアントのテイラーメードのCATOFIN触媒とHeat Generating Material(HGM)を使用して運転される予定です。CATOFINは、軽質パラフィン原料からプロピレンやイソブチレンなどのオレフィンを製造する際に使用される、実績と信頼性を有した脱水素触媒です。CATOFINは、2017年以降、33件の新規プロジェクトで採用されています。これは、世界全体で2万3,000 KTA超の新規プロピレン生産能力に相当し、その半分以上は中国で稼働中または建設予定です。
中国山東省東営区に本社を置く利華益集団は、中国の石油化学品、医薬品、繊維、および衣料品業界の大手産業グループです。同社は成長著しいメーカーとして、これらの業界で常に革新的で持続可能なソリューションを追求しています。