日本・東京、2021年5月12日 – SABICは本日、5Gフレキシブルプリント基板(FPC)、透明ディスプレイ、その他フレキシブルエレクトロニクスといったポリイミド(PI)フィルム向けの高純度「SD1100P BPADAパウダー」を発表した。本製品は粉末状の4,4′-ビスフェノールA型酸二無水物(BPADA)で、熱的特性と機械的特性とをバランス良く兼ね備えた高分子量PIの製造に用いられる。SABICのSD1100P BPADAパウダーは、市場で入手可能な他の酸二無水物と比べ、フレキシブル銅張積層板、カバーレイや接着剤に使用されるフィルムやワニスの製造において、誘電率および誘電正接の低減、吸水率の低減、金属との接着性の改善といった各種性能の向上を図ることができる。
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SABIC、EVバッテリー・テクノロジーに向けた熱可塑性プラスチック・ソリューション
日本・東京、2021年5月11日 – SABICは、同社の自動車事業部門が、システム工学アプローチを用い、熱可塑性プラスチックを活用したEVバッテリー・パックのコンセプトを開発した。これは、柔軟な設計、性能や安全性の向上、コスト削減など自動車業界で求められる重要なニーズに応える軽量プラスチックの可能性を示すものである。現在SABICでは、自動車メーカーが将来に向けて、電気自動車(EV)への全面的な移行を加速させる中、熱可塑性プラスチックを使用したソリューションの開発を続けており、その専門知識を活かし、EVの性能を最適化するため自動車業界を支援している。
SABIC、電気自動車用インバータ・モジュールの効率を改善する150°Cの耐熱性を備えた「ELCRES™ HTV150誘電体フィルム」を発表
日本・東京、2021年5月10日 – 化学業界のグローバル・リーダーであるSABICは本日、ハイブリッド自動車、プラグイン・ハイブリッド自動車、電気自動車(xEV)用の主機インバータをはじめ、高温、高電圧への対応が求められるプロフェショナル・グレードのコンデンサ用途に向けて、新たに5ミクロン厚の「ELCRES™(エルクレス) HTV150誘電体フィルム」を発表した。この新しいフィルムは、最高150°Cの耐熱性を備え、既存製品を上回る温度および電圧性能を発揮する。ELCRES HTV150フィルムは、従来のシリコン(Si)をベースとした半導体から、炭化ケイ素(SiC)をベースとした次世代のワイドバンドギャップ技術への移行をサポートし、インバータ・モジュールの大幅な効率改善に貢献する。
SABIC、自動車レーダー・センサー向けレーダー吸収LNP™ STAT-KON™コンパウンド・ファミリーに新グレード2種を追加
ヒューストン、テキサス – 2020年12月9日 – SABICは、自動車レーダー・センサーに向けたレーダー吸収LNP™ STAT-KON™コンパウンドに2種類の新グレードを追加し、同社のスペシャリティー材料のポートフォリオを大幅に拡張したことを発表した。
SABIC、銅張積層板の材料として世界で利用されるNORYL™ SA9000樹脂の生産能力をアジアで拡大し、5Gインフラの成長をサポート
ヒューストン、テキサス – 2020年8月26日 – SABICは、5G基地局や高速サーバーなどに使用される高性能プリント基板(PCB)の製造に向けて、同社のスペシャリティNORYL™ SA9000樹脂の生産能力を大幅に向上させることを明らかにした。2019年の増強に続く今回の能力拡大によって、アジア地域におけるNORYL SA9000樹脂の生産量は2019年に比べてほぼ倍増し、2018年の水準に対して10倍になるものと見込まれる。この生産能力の増強により、ハイエンドCCL(銅張積層板)向け需要に対する世界的な材料リードタイムを短縮でき、また急激な需要変化に対しても柔軟に対応可能となる。さらに今回の能力拡大は、将来の製品開発へ向けた機能を備えることとなる。この拡大プロジェクトは現在インドで進行しており、2020年中に完了の予定である。
SABIC、LNPテクニカルサミットを日本で開催
日本・東京 – 2019年7月23日 – SABICは、LNP™製品ラインに関するテクニカルサミットを日本で開催する。LNP™製品ラインはエンジニアリング熱可塑性樹脂の主要ブランドであり、事業開始70周年を機に世界各国でテクニカルサミットを開催している。SABICは7月23日に東京・浜松町の世界貿易センターにおいて、国内のODMやOEMメーカー、モールダーや金型メーカーのエンジニアおよび設計者を招き、日本市場にフォーカスしたプレゼンテーションのほか、アプリケーションサンプルの展示紹介や同社スペシャリストとのミーティングを実施する。
SABIC、「LNP™ ELCRIN™ iQ」アップサイクルコンパウンド樹脂を発表 – PETボトルの有効寿命を延ばし、プラスチック廃棄物の削減に貢献
2019年6月12日 – 総合化学品のグローバルリーダーであるSABICは本日、リサイクル型経済を支え、プラスチック廃棄物の削減をサポートすべく、リサイクルPETからアップサイクルされたポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂「LNP™ ELCRIN™ iQ」を発表した。同社は、消費者が廃棄したPET(主に使い捨ての水ボトル)をケミカルアップサイクルすることで、より特性を強化し、耐久性が求められる用途へ適した高付加価値PBT樹脂を上市することで、さらなるリサイクル樹脂の需要を喚起する。また本製品はバージンPBT樹脂に比べ、累積エネルギー需要(CED)および地球温暖化係数(GWP)の測定において、工場での原材料入手から製品出荷までの環境フットプリント低減にも寄与する。
SABIC、4種類の高耐熱光学熱可塑性樹脂が初めてZEMAX OPTICSTUDIO®データベースに登録
2019年3月20日 – 総合化学品のグローバルリーダーであるSABICは本日、同社の4種類の高耐熱光学熱可塑性樹脂が、光学システム設計ソフトウェアの業界標準となっているZemax OpticStudio®の材料データベースに追加されたことを発表した。このたび登録された高機能性材料は2種類の高耐熱性LEXAN™ CXTポリカーボネート(PC)コポリマーおよび、ULTEM™ポリエーテルイミド(PEI)樹脂、EXTEM™ポリイミド樹脂である。これらはOpticStudioに初めて登録された高耐熱光学熱可塑性樹脂材料であり、光学センサーやレンズの設計者に、ガラスやエポキシ樹脂以外の新しい革新的な材料の選択肢を提供することになる。これらSABICの熱可塑性プラスチックスは、加工時間の短縮や光学部品の設計自由度を向上できるなど、従来材料にはない大きなメリットをもたらす。
SABIC、エナジーストレージ用途向けカーボンナノチューブ企業の過半数株式を取得
2019年1月17日 – SABICは、2014年に設立されたナノテクノロジー企業Black Diamond Structures(BDS)について、同社株式の過半数を取得したことを明らかにした。BDSは独自の改質技術を用いたカーボンナノチューブMOLECULAR REBAR®を製造・販売しており、同製品は鉛電池およびリチウムイオン電池を使用したエナジーストレージ用途の性能向上に大きな可能性を提供するものである。
SABIC社、新しいLEXAN™ CXTフィルムを発表 - 過酷な高温プロセスにさらされるプリント電子基板に優れた熱安定性と透過性を提供
日本・東京、2018年11月14日 – SABICは米カリフォルニア州で開催のIDTechEx展において、革新的な新しい高耐熱性LEXAN™ CXTフィルム製品を発表する。この新しいポリカーボネート(PC)製フィルムは、高温プロセス環境において優れた熱安定性および寸法安定性を発揮し、同時に高い光学的透明性と設計柔軟性を兼ね備える。本製品は、急速に成長するフレキシブルプリントエレクトロニクス市場で利用される電子基板など、高い加工温度や使用温度にさらされるさまざまな用途に対して、高性能でコスト効率に優れたソリューションを提供するため特別に開発されたものである。
LNP70年史:エネルギッシュでイノベーションにあふれる
日本・東京、2018年11月9日 – 総合化学品のグローバルリーダーであるSABICのエンジニアリング熱可塑性樹脂に関連する主要ブランドの一部を成すLNP™ 製品ラインが今年で70年の事業の成功を祝う。コンパウンド技術のパイオニアであるLNPの製品ブランドは数々の革新的かつ技術的な実績を背景にもつ。LNPビジネスマネージメントのディレクターを務めるJoshua Chiaw,(ジョシュア・チァオ)は、「LNPの製品群は、研究者や技術者らが継続して技術的性能の限界を引き上げ、新たな課題を日頃から解決し、同時にお客様に他にはない提案や付加価値を提供することに専念しています。」と言及する。
SABIC社、ULTEM™樹脂とNORYL™樹脂の生産能力増強に投資
日本・東京、2018年2月8日 – SABICは、高機能性樹脂として知られるULTEM™樹脂(ウルテム、PEI:ポリエーテルイミド)とNORYL™樹脂(ノリル、PPE:ポリフェニレンエーテル)の世界的な供給能力の増強に関するアジアとオランダでの投資プロジェクトを発表した。SABICはウルテム樹脂の生産能力を拡大するため、シンガポールにある既存のコンパウンド工場の拡張を含めた新たな工場の建設を計画し、2021年上期までの稼働を目標に政府との最終調整を進めている。また、ノリル樹脂と同オリゴマーの生産拡大を図るため、2019年末までにオランダのベルヘン・オプ・ゾームに保有する既存工場での生産を再開する。
SABIC社2017年モデルMINIカントリーマンの軽量インストルメントパネル・キャリアがSPEオートモーティブ・イノベーション・アワードを受賞
日本・東京、2017年11月13日 – SABICは、米国プラスチック技術者協会(Society of Plastics Engineers:SPE)のオートモーティブ・イノベーション・アワードにおいて、同社の樹脂を用いたBMW Groupの2017年モデルMINIカントリーマン(日本名MINIクロスオーバー)に搭載されているインストルメントパネル・キャリアが、本年度のボディ・インテリア部門賞を受賞したことを明らかにした。
SABIC、フィルムコンデンサー用途に向けた新しいULTEM™ film UTF120を発表
2017年6月26日 – コンデンサーはさまざまな電気製品に搭載され、電子・電気用途において幅広く利用されている。また同分野においては、高温環境下においても長時間にわたって、電流漏れや電荷減少を生じさせることなく、大量の電気エネルギーを蓄えることが可能な、軽量でコンパクトな高エネルギー密度コンデンサーが求められている。こうした市場ニーズに応えるためSABICでは、同社のポリエーテルイミド(PEI)樹脂を用いた新しいフィルム製品としてULTEM™ film UTF120を発表した。
SABICのLEXAN™樹脂で成形した史上最大のリア・クォーター・ウィンドウが、Buickの新世代GL8の MPVに採用
2017年1月18日 – SAIC General Motors(SGM)は、SABICのLEXAN™樹脂(ポリカーボネート樹脂・以下PC樹脂)で成形した世界最大のリア・クォーター・ウィンドウを採用した新世代Buick GL8およびGL8 Avenir高級多目的車(MPV)を中国で販売開始したことを明らかにした。5車種展開する人気車種GL8シリーズは、中国市場で2000年以降700,000台以上の販売実績をもつ主力機種である。