2024年11月8日、日本・東京 – 世界的な総合化学企業であるSABICは本日、シンガポールに1億7,000万米ドル(2億2,000万シンガポールドル)を投じて新設したULTEM™樹脂製造施設を正式に開設したことを発表した。この新しい施設は高性能熱可塑性プラスチックのULTEM樹脂を生産し、SABICにとって同地域で初となる先進的な特殊化学品製造施設である。この新施設は、日本や中国を含むアジア太平洋地域のハイテク産業や製造業で急速に高まる需要に応えるものであり、ULTEM樹脂の生産量を世界全体で50%以上増加させるというSABICの目標を支える戦略的な取り組みである。
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SABIC、CHARGE AMPS社と協業し、再生可能LEXAN™ポリカーボネート樹脂を用いた電気自動車の充電器ハウジングによって二酸化炭素排出量を削減
2024年9月9日、日本・東京 – 化学業界のグローバル・リーダーであるSABICは、スウェーデンのEV充電器メーカーであるCharge Amps(チャージアンプ)社が、電気自動車(EV)充電器のハウジング素材にSABICの認定取得済み再生可能ポリカーボネート(PC)[1]を採用したことを明らかにした。
SABIC、熱可塑性プラスチックを用いたEVバッテリー熱暴走の抑止効果に関する試験結果を発表
2024年8月29日、日本・東京 – 化学業界のグローバル・リーダーであるSABICは、電気自動車(EV)バッテリーの延焼防止において熱可塑性樹脂をベースにした熱暴走バリアソリューションが高い効果を示すという試験結果を発表した。SABICが実施したサブシステムレベルの試験では、同社のSTAMAX™ 30YH570ガラス長繊維強化ポリプロピレン(PP)樹脂を用いて製造された最小セル間隔1 mmのバッテリーモジュールボックスが用いられ、18650円筒型電池の熱暴走伝播を抑止する効果的な熱バリアソリューションとして機能する可能性が示された。
SABIC、ELCRES™ HTV150Aフィルムを採用した初の商用コンデンサをPCIM ASIA2024で発表
2024年8月13日、日本・東京 – 化学業界のグローバル・リーダーであるSABICは、2024年8月28日から中国・深センで開催されるPCIM Asia 2024(ホール11、ブースH03)に出展し、同社の高耐熱性ELCRES™ HTV150A誘電体フィルムを採用した初の商用コンデンサ製品を展示紹介する。この製品は、高温および高電圧に対応し商用品質を備えた電気自動車のAC-DCトラクションインバータモジュール用コンデンサで、日本のニチコン株式会社(本社・京都府京都市)がSABICの超薄型特殊フィルムを用いて開発したものである。
SABIC、塗装レスで優れた美観と高耐久性を実現する LNP™ ELCRES™ SLX樹脂を発表
2024年4月16日、日本・東京 – 化学業界のグローバル・リーダーであるSABICは本日、高耐候性を特徴とするLNP™ ELCRES™ SLX共重合体のポートフォリオの新製品として、塗装レスで優れた美観と高耐久性を実現する「LNP ELCRES SLX1271SR」樹脂を発表した。LNP ELCRES SLX1271SRは耐傷つき性、耐擦傷性や高光沢な表面仕上げを特徴とし、自動車業界に外装部品の新たな材着(材料着色)成形ソリューションを提供するものである。
SABIC、コ・パッケージド・オプティクス技術を用いたマイクロレンズアレイの製造に最適なEXTEM™樹脂をOFC 2024展で紹介
2024年4月3日、日本・東京 – 化学業界のグローバル・リーダーであるSABICは、2024年3月26日から28日にかけて米カリフォルニア州サンディエゴで開催された光通信の展示会2024 Optical Fiber Communication (OFC) Conference and Exhibitionに出展し、商用オンボード・オプティクスおよびコ・パッケージド・オプティクス技術を用いたマイクロレンズ・アレイ(MLA)の生産および組み立て用途に向けて、2023年度エジソン賞を受賞したEXTEM™ RHシリーズ樹脂を展示紹介したことを明らかにした。
SABIC、ULTEM™樹脂が独Blickfeld社の3D LiDARセンサーに採用され、小型で複雑形状のモジュールキャリアを実現
2024年2月22日、日本・東京 – 化学業界のグローバル・リーダーであるSABICは、同社のULTEM™樹脂が、LiDAR技術の開発企業である独Blickfeld社のQb2デバイスに採用されたことを明らかにした。LiDAR(Light Detection and Ranging、光検出・測距)は、レーザー光を用いてさまざまな環境や物体の高精度3次元測定を行う光センシング技術であり、Blickfeld社が開発したQb2は、1台のデバイスで3Dデータの収集と処理の両方を可能とする初のスマート3D LiDARセンサーである。SABICのULTEM樹脂は、この新しいLiDARデバイスの内部において、主要な光学部品とマイクロエレクトロニクスを保持し固定する小型で非常に複雑な形状のモジュールキャリアに採用された。
SABICの革新的ソリューションが2023 R&D 100 AWARDを2部門で受賞
2023年9月12日、日本・東京 – SABICは、同社の革新的ソリューションが評価され、科学とイノベーションにおいて国際的に権威のある2023 R&D 100 Awardを2部門で受賞したことを明らかにした。このたびの受賞は、世界各地のお客様が魅力的なソリューションを開発できるよう、さまざまな産業界における技術とイノベーションに継続的な投資を続けるSABICの取り組みを示すものである。
SABIC、LNP™ THERMOCOMP™コンパウンドを発表、LDSアンテナの導入促進とデバイス製造の高度化を支援
2023年8月31日、日本・東京 – 化学業界のグローバル・リーダーであるSABICは、レーザーによる直接配線形成技術(Laser Direct Structuring、以下LDS)を用いてアンテナが組み込まれる家電製品および電子部品のハウジングやカバーの成形に適した、新しいLNP™ THERMOCOMP™ WF006Vコンパウンドを発表した。この新材料は形状の複雑な小型部品の設計を実現するとともに、生産の迅速化やシステムコストの削減が可能なことから、フレキシブルプリント回路(FPC)アンテナなど既存の選択肢に代えてLDSアンテナの導入を促進するものである。LNP THERMOCOMP WF600Vはガラス繊維で強化されたコンパウンド材料であり、無充填のポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂やポリカーボネート(PC)樹脂と比べ2倍以上の引張弾性率を有し、小型・薄肉部品の成形に適している。また、優れた表面品質による美しい外観が実現でき、加えて、優れた信号利得とLDS性能を提供する。このLNP THERMOCOMP WF600Vコンパウンドは、従来の材料と比べて耐薬品性と加水分解安定性に優れ、反りが少ないといった特徴を備えている。
SABIC、耐薬品性に優れたLNP™ CRXコポリマーを発表し、ポートフォリオを拡充、各種産業およびモビリティ分野において耐久性に優れた設計を支援
2023年8月30日、日本・東京 – 化学業界のグローバルリーダーであるSABICは、耐薬品性に優れた新しいコポリマー製品「LNP™ ELCRES™ CRX9416U」「同CRX9016E」「同CRX7416U」を発表し、LNP™ CRXコポリマーの製品ポートフォリオを拡充した。LNP CRXコポリマー製品は、モビリティ分野をはじめとした各種産業分野の顧客に対して、過酷な薬品および環境条件下における高い耐久性を提供し、部品材料の新たな選択肢となるものである。この新しいLNP CRX製品は特殊ポリカーボネート(PC)コポリマーをベースとしており、優れた耐薬品性と耐候性(UL746C F1等級、低温延性、高耐熱性および高耐湿性)を兼ね備えている。これらの特性は、電気自動車(EV)の充電ソケットや屋外で使用される蓄電池のハウジングなどに用いられる各種部品の耐久性向上に寄与する。
SABIC、STAMAX™ 30YH570樹脂がEVバッテリー・システムを熱暴走から保護する材料としてUL認証マークを取得
日本・東京、2023年8月22日 – 化学業界のグローバル・リーダーであるSABICは本日、STAMAX™ 30YH570樹脂が米国の認証機関アンダーライターズ・ラボラトリーズ(Underwriters Laboratories)からUL認証マークを取得したことを明らかにした。30%ガラス繊維で強化されたこのコポリマーは、電動化・低炭素化の加速を目的に同社が推進するBLUEHERO™イニシアチブの下で提供される主力製品であり、電気自動車(EV)のバッテリー・システムに使用される材料として熱的および機械的特性が認められUL認証を取得した。市場から信頼される第三者機関による客観的かつ科学的な評価に基づくUL認証の取得は、本製品の耐火性能に関する高い信頼性をお客様に示すことになる。
SABIC、NORYL™樹脂のすべてのグレードでバイオベース製品を提供しプラスチックのバイオエコノミーを推進
2023年8月21日、日本・東京 – 化学業界のグローバル・リーダーであるSABICは、お客様がますます厳しさを増す持続可能性の目標を達成できるようNORYL™樹脂のすべてのグレード、Flexible NORYL、NORYL GTX™およびNORYL PPX™についてバイオベース製品の提供を開始した。これらのバイオベース製品は、ISCC+(国際持続可能性カーボンプラス)認証を取得したポリフェニレンエーテル(PPE)樹脂原料を配合し、化石資源由来グレードと同様の特性を発揮する。また、NORYL製品のバイオベース含有量は、複数のレベルから選択が可能である。
SABIC、高温対応コンデンサ向けELCRES™誘電体フィルムの低損失を示す最新データをPCIM ASIA2023で発表
2023年8月17日、日本・東京 – 化学業界の世界的リーダーであるSABICは、2023年8月29日から31日まで中国・上海で開催されるPCIM Asia 2023(ブース#2B10)において、高温対応コンデンサでの使用に適した高耐熱ELCRES™ HTV150A誘電体フィルムについて、内部損失の大幅な低減に関する最新データを発表する。ELCRES HTV150Aフィルムは、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチレンナフタレート(PEN)など他の高耐熱材料と比べ、150°Cまでの高い動作温度で安定した性能を維持し、最大周波数100kHzの環境において損失を40%低減することができる。
SABIC、PCRベースの新しいNORYL™ポートフォリオを発表し顧客のカーボンフットプリント削減に貢献
2023年7月19日、日本・東京 – 化学業界のグローバル・リーダーであるSABICは、持続可能な材料の選択肢を顧客に提供するため、25%以上のポストコンシューマーリサイクル(PCR)を含有した新しいPCRベースのNORYL™ポートフォリオを発表した。最初に提供が開始されるグレードはPCR含有量30%で難燃性を備えた「NORYL NH5120RC3」で、このほかにも複数グレードが提供される予定であり、現行の化石燃料ベース製品と比べ地球温暖化係数(GWP)を10%低減できる。
SABIC、ADASレーダーの進歩と安全性向上に貢献する新しいLNP™ STAT-KON™コンパウンドを発表
2023年7月13日、日本・東京 – 化学業界のグローバル・リーダーであるSABICは、乗員と歩行者の安全性強化を目的とする先進運転支援システム(ADAS)に適した高機能材料として、LNP™ STAT-KON™コンパウンドの新製品「WDF40RID」および「WDF40RI」を発表し特殊材料のポートフォリオを拡大した。SABICの新しいLNP STAT-KONコンパウンド2種はガラス繊維強化グレードであり、ADASレーダー吸収体に最適な特性を備えることでセンサーの精度と利用可能範囲を大幅に向上し、ミリ波(mmWave)レーダーの導入推進に寄与する。