日本モレックス、 自動車配線などの過酷環境用途向けに 「ML-XT™ 防水接続システム」を発表

ML-XT™防水接続システム

2014年8月25日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス合同会社(本社:神奈川県大和市、社長:梶 純一)は、自動車配線など過酷環境での使用が想定される用途に向けて、高信頼性とコスト競争力を両立した「ML-XT™ 防水接続システム」を発表した。

「ML-XT防水接続システム」は防水・防塵規格IP68に準拠しており、その高い密封性能によって市場の同種製品の中で最高クラスの防水性能を提供する。本システムは自動車や鉄道といった様々な輸送機器において、要求の厳しい過酷環境での配線用途に適している。

ML-XT防水接続システムは、業界標準のコネクターシステムと嵌合でき、完全な互換性を備えている。本製品はLSR(液状シリコーンゴム)の2色成形技術を用いて、ハウジング部とシーリング部を一体成形しているため、完全な密封性を保持する。またシーリング位置の修正や保持機能も備えているため、取付およびメンテナンス時にシーリング部の紛失や取付忘れといったリスクが排除できる。

本システムは、まず2回路バージョン(オプション:ハウジング9色、ケーブルゲージ2種)を展開する。現在、本製品は、SAE J2030およびIP69K(高圧スプレー)認証取得を申請中である。

ML-XT防水接続システムの主な特徴

  • 9部品で構成されている市場の同種製品と比べ、本システムは6部品で構成されるため、組立作業を簡素化し、最終組立部品コストを低減できる経済的に優れた嵌合システム
  • 最大定格電流13.0AのMolex製XRC?ターミナルを使用しているため、ハーネス製造で幅広く用いられる治具が利用可能
  • 111Nを超える高いターミナル保持力を備えた耐高軸抜出力性(SAE J2030仕様相当)
  • プラグハウジングにロックラッチを備え、プラグとリセプタクルを確実に嵌合
  • 9色カラーコード展開のハウジングによって、高い視認性と容易なハーネス嵌合を実現する上、誤嵌合を防止

本システムは自動車をはじめ、二輪車、商用車、農機や建機などの産業用車両、鉄道車両といった様々な輸送機器の接続用途(センサー、エンジン制御ユニット、エアバッグ制御ユニット、スターター、空調、パワステ用モジュール、ブレーキ系、油圧系など)に適している。

詳しい情報は、弊社ウエブサイト http://www.japanese.molex.com/link/mlxt.html をご覧下さい。