2014年5月22日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス株式会社(本社:神奈川県大和市、社長:梶 純一)は、同社のVersaBeam™(エキスパンドビーム)MTフェルールおよびシリコンフォトニクスのAOCシリーズを、米インテル社などが開発した新たな光コネクターMXC™に対応させることを明らかにした。同製品群は2014年3月に米サンフランシスコで開催された光通信の展示会OFC 2014において展示紹介された。
これによりモレックスは、次世代の分散型ラックサーバーやオープンコンピューティングアーキテクチャ分野で需要が期待されている最新のMXCインターフェースを支援するサプライヤーの1社となる。MXCコネクターおよびパネルマウント用レセプタクルインターフェースは、最大64本の光ファイバーに対応可能なため、現在主流のMPOインターフェースに比べ部品点数を削減できると共に、実装密度も15%向上する。今後同社ではMXC対応製品として、シングルモードおよびマルチモードのケーブルアセンブリー、MPO/LC付きMXCファンアウトケーブルおよびパネルマウント用レセプタクルケーブルを市場投入する予定である。
モレックスのMXCコネクター付きシリコンフォトニクスの高速AOCは、最長4kmの転送が可能である。モレックスのVersaBeam MTフェルール技術は、現在の標準インターフェースに比べ、光ビーム径の拡張によって使いやすさが向上するほか、ファイバー同士が接触しないことからファイバーの損傷、クリーニング頻度、ダストの影響を低減している。
MXCコネクター付き光ケーブルの主な特徴
- 1フェルールあたり64本の光ファイバーまで対応可能で、異なるケーブル長の選択が可能
- シンプルなパネルマウント型レセプタクルおよびアセンブリ設計を採用することで、従来のMPO/MTPコネクター・インターフェース設計に比べて大幅に部品点数を削減し、コスト、複雑性、実装面積を低減
- MXCのMPO/MTP付きファンアウトケーブルによって、QSFP、CXPやSFF光モジュールへの接続においてMXCインターフェースから個別のMPO/MTPおよびLCコネクターへの変換が可能
- 標準MTフェルールにも対応し、エキスパンドビームMT接続を必要としない用途でも使用可能
本コネクターは、ハブ、サーバ、ストレージ、オープンコンピュートアーキテクチャ、分散型ラックアーキテクチャなど、通信やネットワークおよびクラウドコンピューティングといった用途に適している。
詳しい情報は、弊社ウエブサイト http://www.japanese.molex.com/link/mxcoptical.html をご覧下さい。