パッケージサイズ小型化により50%の省スペースを可能にするMini50コネクター
低電流の電気回路を用いる非防水の運輸車両環境に最適
2014年2月3日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス株式会社(本社:神奈川県大和市、社長:梶 純一)は、革新的な小型で非防水型の電線対基板コネクターシステムである「Mini50™非防水コネクターシステム」に2列12極バージョン製品を追加した。Mini50コネクターシステムは、業界で最小の自動車用途向け非防水システムであり、非防水運輸車両環境における0.5mmターミナルシステムとしてUSCAR(米国自動車研究協議会)が唯一承認する050インターフェースに対応している。
Mini50は、自動車技術発展のため共同研究開発を支援するUSCARの承認を受けた050インターフェースを採用し、従来のUSCAR0.64mmコネクターに比べ50%の省スペース化を実現する。本コネクターシステムには、車内内装や非防水の運輸車両環境においてより低電流の電気回路に対応する小型ターミナル(端子)が用いられており、照明、無線、ナビゲーションシステム、空調システム、ミラー、カメラなど実装スペースに制約がある用途に適している。またハーネス製造において、本コネクターは従来の0.64mm端子システムに比べ、より細いワイヤゲージとの組み合わせが可能となるため、ハーネス全体重量の軽減が達成できる。
モレックス、プロダクトマネージャーであるジェレミー・スタウトは、「自動車におけるインフォテイメントや安全機能の搭載数は益々増加しています。これに伴い自動車メーカーでは、より小型の相互接続ソリューションを求めており、設計面では同じスペースにより多くの電子機器を組み込む必要があります。Mini50非防水電線対基板システムは、これらの機器メーカーにおいて、より小型のピンおよび端子を利用することにより、狭いスペースへの実装を可能にし、また同時にコスト低減、性能保持、安全と信頼性を提供します。」とコメントしている。
Mini50接続システムは、ハウジングの一部に独立型セカンダリーロック(ISL)を採用することで、部品点数を低減している。PCBヘッダーはストレートタイプとライトアングルの両方のバリエーションを用意しており、柔軟なワイヤ取り回しやモジュール設計が可能となる。また、ハウジング材料に高耐熱性の熱可塑性樹脂を用いることにより、無鉛はんだを使用した場合に想定されるリフローピーク温度最大260o℃に対応できる。
本製品は、従来の1列4極および8極に加え、新たに2列12極バージョンが利用可能となった。モレックスのMini50 4/8/12極インターフェースはUSCARにより標準050インターフェースとして選定されている。Mini50 4/8/12極コネクターは、スルーホールおよびSMTバージョンがあり、これらはすべてUSCAR規格に準拠している。
詳しい情報は、弊社ウエブサイト www.japanese.molex.com/link/mini50.html をご覧下さい。