2014年1月20日 – 家電製品、産業用モーター、及びスマートメーターなどのアプリケーションでは、消費者が省エネ効果を得られるよう低待機電力を実現するソリューションが要求されます。同時に、設計者はデザインの簡素化を行うにあたり、システム機能の追加に伴うデバイス定格出力の増加に対しても拡張性を備えていることを求めます。このような課題に応えるべく、フェアチャイルドセミコンダクタージャパン㈱(本社:東京都渋谷区)は、FSL306及びFSL336、650Vグリーンモード降圧パワースイッチを発表しました。
低電流(250μA)で動作するバーストモードを備えたこれらのデバイスは、エネルギー効率が向上し、スタンバイモードの電力消費削減に効果を発揮します。更に、電流制限調整用端子を利用することにより0.5Wから3Wまでの出力電力拡張性(FSL306)を備え、デザインの簡素化、設計時間の短縮に寄与します。
FSL306およびFSL336は、セーフ・オートリスタート・モードを始めとして豊富な保護機能を備えることで高い信頼性を提供します。異常を検出した場合、デバイスは650msの待ち時間後にリスタートします。この機能は異常状態が長時間に及ぶ場合、システムに与えるストレスを軽減し、システムの信頼性を向上します。
これらの製品はPWMコントローラーとディスクリートMOSFETをシングルパッケージに統合した製品です。高電圧レギュレーターを内蔵し、バイアス電源用補助巻線を不要にしているほか、エラーアンプを内蔵したことで、フィードバック信号を直接デバイスの入力端子に接続することができ、シャントレギュレーターが不要になります。これらは基板スペースの削減とともに、全体の部品コストの低減に役立ちます。
「我々のお客様は、スマート機能、或いはリレー回路をシステムに追加するために、より大電力設計に対応したソリューションを求めています」と、フェアチャイルドセミコンダクター、ホームアプライアンス&インダストリアル・パワー製品部マーケティングマネージャーのJK.リュウは述べています。また、「このような要求に対応するため、市場最小クラスのオン抵抗を持つ降圧パワースイッチを開発しました。FSL336の特長はオン抵抗が業界トップレベルの4?であることです。これは、お客様がエンドユーザーに最高のエネルギー効率を備えたソリューションを提供できることでもあります」とも、述べています。
特長と利点:
- アバランシェ耐量保証、650V SenseFET内蔵;縦型DMOS テクノロジーにより、ブレークダウン領域で高いアバランシェエネルギー値を実現
- 出力電力拡張性:0.5W ~3W(FSL306)-電流制限調整用端子を使用
- 無負荷時消費電力:25mW@230VAC(外部バイアス電源使用時)、120mW@230VAC(外部バイアス電源無し)
- バイアス用補助巻線不要
- 超低消費電力:250μA - 待機時電力を削減
- 固定650msリスタートタイム;全ての保護回路はオートリスタート・タイプ
これら650VグリーンモードAC降圧パワースイッチ製品の開発には、パワー半導体ソリューションにおいて高い電力効率およびシステム信頼性を提供するフェアチャイルドの専門技術を活用しています。これらの製品は、設計者が低消費電力のAC入力パワーサプライを設計する上で遭遇する技術課題の解決に役立ちます。
価格:1,000 個購入時
FSL306LRN | 0.83ドル |
FSL336LR | 0.85ドル |
入手性:サンプル出荷中
納期:8-12週間(受注後)
製品のデータシートはこちらをご参照ください。
http://www.fairchildsemi.com/ds/FS/FSL306LRN.pdf
http://www.fairchildsemi.com/ds/FS/FSL336LR.pdf
アプリケーションノートはこちらをご参照ください。
http://www.fairchildsemi.com/an/AN/AN-5844.pdf