2013年12月26日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス株式会社(本社:神奈川県大和市、社長:梶 純一)は、民生用ならびに産業用カメラモジュール開発で複数のソーシングを容易にしながら、設計サイクルを短縮できるシリアル(※SMIA規格準拠)およびパラレル(SMIA規格非対応)データ用途向け「カメラソケットソリューション」を発表した。
SMIA規格準拠のシリアルデータ用途向けは、高い信頼性と省スペース化に優れ、超薄型携帯電話、タブレットPCや視覚システム用途に対応する。設置(マウント)方式にはスルーボード式とオンボード式がある。接点タイプはボトムコンタクトで、低背(スペース制限)、シングルサイドPCB、省設置面積などの様々な設計要件を満たしている。
SMIA規格非対応のパラレルデータ用途向けは、シリアルバージョンよりピン数が多く、縦横(カメラモジュール)寸法、ハウジングおよびシェルについても多くの製品群がある。設置(マウント)方式はスルーボード式とオンボード式があり、接点タイプはボトムコンタクトとオプションでサイドコンタクトも用意している。
シリアルデータソケットの主な特徴
- SMIA規格準拠で、規格外のカメラモジュールの使用に伴う互換性問題を解決。PCB対ソケットのフットプリントマッチングにより、携帯電話メーカーは、よりスピーディーかつ簡単にカメラモジュールを選択可能
- 短絡防止ハウジングウォール設計により、ソケット端子と金属製ベースシェル間の電気的ショートを防止
- ディンプル加工の端子デザインで、カメラソケットとモジュール間の高い接触信頼性を実現
- ソケットのデュアルロックラッチにより、カメラモジュールをソケットに位置合わせて固定できる
- 最新トレンドに基づいた一般的なモジュール要件に対応するボトムコンタクトスタイル
パラレルデータソケットの主な特徴
- オプションのサイドコンタクト(47337、105028、105199シリーズ)は、ハウジングおよびカメラのベース(接合)部分で高さが発生しない。嵌合時の接触力向上(通常0.35N)
- ピン数増加で、カメラモジュールへの追加機能にも対応
- 様々なデザイン展開で、カメラ用途のカスタム性を拡張
本カメラソケットの用途は、民生用としてのカメラ付き携帯電話やタブレットPC、ファブレット(スマートフォンとタブレットの機能を組み合わせた大型スマートフォン)、ゲーム用カメラ、ピンホールカメラ、ウェブカメラ(ノートPCやPCモニター)、産業用の監視インターネットプロトコル(IP)、防犯用としての交通カメラや産業用カメラ、リモートカメラ、トレイルカメラ、自動車用のデジタルカメラ内蔵のGPSナビなど広範囲である。
詳しい情報は、弊社ウエブサイト http://www.japanese.molex.com/product/camerasocket.html をご覧下さい。
※SMIAとは、Standard Mobile Imaging Architecture(SMIA)、ノキア社、STマイクロエレクトロニクス社およびライセンサーにより開発された使用料無料のオープンスタンダード規格。カメラモジュールの性能と視覚機能の標準化により、携帯機器メーカーと部品メーカー間でのコスト効率の高いモジュール部材選定を目的としている。