- 低消費電力、低発熱、パフォーマンスが最適化されたPCIe SSD製品「N2000」および「N3000」
日本・東京、2024年7月11日 – 産業向けフラッシュストレージ製品の独立系メーカー・Swissbit(日本法人:スイスビットジャパン株式会社、東京都新宿区、代表取締役 友森 健一郎)は、PCIe製品の戦略的なポートフォリオ拡大の一環として、新たな製品シリーズ「N2000(PCIe Gen3)」と「N3000(PCIe G4)」を発表しました。
N2000およびN3000製品シリーズはPCIeの高速データ転送に加えて、低消費電力と低発熱を特徴とするSSDです。放熱性の制限を受ける小型設計の機器あるいは低消費電力が求められるエッジサーバーなどのシステム要件にも対応し、さらに-40°C ~ +85°Cの拡張温度範囲において高信頼性を実現します。これらの製品シリーズはM.2のフォームファクターで提供され、20GBから1,920GBまでの容量がラインアップされています。
N2000:性能と消費電力のバランスの最適化
N2000シリーズは、N2000とN2600で構成されており、高い信頼性とエネルギー効率が求められるアプリケーションに適しています。これらの製品はDRAMレス設計のため自己発熱が最小限に抑えられ、性能とエネルギー消費量のバランスが最適化されています。N2000はPCIe Gen 3×4に準拠し、M.2 2230/2242/2280のフォームファクターに対応しています。N2000シリーズはTLC(トリプルレベルセル)技術を採用し、60GBから480GBのストレージ容量に対応しています。N2600はpSLC(疑似SLC)技術を採用し、耐用期間の長期化、また製品容量は20GBから160GBまでラインナップされています。
さらに、これらのSSD製品にはAES256暗号化、暗号消去、TCG Opal 2.0などのセキュリティ機能も搭載されており、最高レベルのデータ保護を必要とするアプリケーションに理想的な製品です。
これらの機能を搭載したN2000シリーズは、EV充電ステーション、産業用アプリケーション、組み込みシステム、データロギング、OSブート用途などのグリーンIoTアプリケーションに最適です。
N3000:安定した性能と高耐久性を両立
N3000 PCIe Gen4 SSDシリーズは、N3000、N3002およびN3602で構成されています。これらはDRAMキャッシュアーキテクチャ・ファームウェアを採用し最大限のシステム整合性を確保することでセキュアなデータ保存を実現しています。また、これらのSSD製品は温度および電源管理を最適化することで、過酷な熱環境やシステム条件下においても安定した性能を発揮します。N3000製品はM.2 2242/2280のフォームファクターに対応し、TLC技術によって240GBから1920GBまでの大容量の製品がラインアップされています。また、N3002製品はM.2 2280フォームファクターをサポートし、N3000製品と同様に240GBから1920GBまでの容量がラインアップしています。N3602製品はM.2 2280フォームファクターでpSLC技術を採用し、80GBから320GBまでの容量に対応します。特に高い耐久性が求められる用途に適しています。N3002およびN3602製品は、スイスビットの電源損失保護(PLP)機能であるパワーセーフ(powersafe)™を搭載しており、電断時の高度なデータ保護機能よってデータ損失を最大限に保護することができます。
N3000製品にも、AES256暗号化、暗号消去、TCG Opal 2.0などのセキュリティ機能が標準搭載されています。これらのSSD製品は、産業用アプリケーションに加えて、特に、ルーターやスイッチなどのネットワーク通信機器およびエッジサーバーに適しています。
小型高性能:BGA SSD E2000
スイスビットでは、N2000シリーズの性能を組み込みシステム用途で利用できるよう、半田実装タイプのPCIe BGA製品、E2000シリーズを用意しています。パッケージ面積3.2平方センチメートルのシングルチップ設計でPCIe SSDの性能をフルに発揮します。これらの超小型BGAは-40°C ~ +85°Cの周囲温度範囲に対応し、TLC技術を採用したE2000製品は60GB~480GB、pSLCに対応したE2600製品は20GB~160GBのランナップを用意しています。