- 2023年度の総売上高:1兆299億7,500万KRW
- 2023年度の純利益:348億4,700万KRW
- 2023年度の売上総利益率:6%を維持
ウルサン・韓国 – 2024年2月28日 – SONGWON Industrial Group(www.songwon.com)は本日、2023年度の決算を発表しました。SONGWON Industrial Groupは、前年同期比で収益17.4%減、売上総利益率5.5%減となる連結総売上2,457億900万KRW、売上総利益率 11.6%で2023年第4四半期を締めくくりました。当期の純利益は28億9,300万KRW(前年同期:84億5,900万KRW)となりました。連結総売上は前年(2022年度:1兆3,295億900万KRW)比22.5%減の1兆299億7,500万KRWで前年を下回っての着地となりました。
単位は百万KRW | 第4四半期 | 12月までの累計 | ||||
2023 | 2022 | ∆% | 2023 | 2022 | ∆% | |
売上 | 245,709 | 297,610 | -17.4% | 1,029,975 | 1,329,509 | -22.5% |
売上総利益 | 28,472 | 50,887 | -44.0% | 149,949 | 301,620 | -50.3% |
売上総利益率 | 11.6% | 17.1% | 14.6% | 22.7% | ||
営業利益 | 3,547 | 24,349 | -85.4% | 58,469 | 185,116 | -68.4% |
EBITDA | 13,675 | 33,322 | -59.0% | 97,257 | 220,310 | -55.9% |
EBITDA (%) | 5.6% | 11.2% | 9.4% | 16.6% | ||
金利税引前利益 | 3,979 | 23,903 | -83.4% | 57,410 | 185,502 | -69.1% |
EBIT (%) | 1.6% | 8.0% | 5.6% | 14.0% | ||
当期純利益 | 2,893 | 8,459 | -65.8% | 34,847 | 131,932 | -73.6% |
非常に不安定な世界経済の影響を受け、2023年度の滑り出しは見通し通り低調となりました。当年度は一年を通して、前年度から依然として続くさまざまな地域での地政学的緊張、景気の悪化、インフレ圧力の煽りを受ける結果となりました。これらのマイナス要因に加え、顧客による在庫量軽減の取り組みに起因する一般的な需要の低下が重なり、2023年下期のインダストリアルケミカルズ部門とパフォーマンスケミカルズ部門の業績に影響が及びました。2023年第4四半期、インダストリアルケミカルズ部門の売上は前年同期比15.6%減の1,836億3,600万KRWとなり、2023年度の連結総売上は前年比22.1%減の7,657億4,300万KRWとなりました。パフォーマンスケミカルズ部門の売上は前年同期比22.3%減の620億7,300万KRWとなり、2023年度の連結総売上は前年比23.7%減の2,642億3,200万KRWとなりました。
2023年第4四半期、インダストリアルケミカルズ部門は中国の力強さを欠く景気回復、地政学的制約、依然として続く需要の低下、強い値下げ圧力による業績の悪化など、マクロ経済の課題に直面し、引き続き苦戦を強いられました。さらに原料価格の低下により、効果的な価格設定方策が妨げられる一方で、世界的な物流の問題が部門の業績の足枷となりました。ポリマー添加剤事業部門の2023年第4四半期の受注数は前年同期を上回ったものの、値下げがマイナスに働き収益は低下しました。同期後半になり、顧客の安全在庫の減少が追い風となり需要が増加し、同事業部門は2023年上期を下回ったものの全体的に比較的堅調な業績で同期を締めくくることができました。一方燃料&潤滑剤事業部門では、顧客の需要増加がプラスに働き、受注数と収益が増加し、原料価格の下落が相殺されました。9月に低迷していたコーティング製品の受注数は10月には回復の兆しがみられたものの、2023年第4四半期中、依然として世界的に需要は抑制方向にありました。
パフォーマンスケミカル部門の2023年第4四半期の業績は、見通し通り著しい変化はなく、前期と同様に推移しました。2023年第4四半期は全体的に需要が低下しましたが、スズ中間体事業部門は、製品構成と当期を通してスズの価格が安定していたことがプラスに働き、前期と同等の販売数を維持し、売上高が増加しました。一方でPVC事業は需要の低迷と激化する競争が向かい風となり、苦戦を強いられましたが、韓国において緩やかな回復の兆しが見られたことと、EMEAでの堅調な成長が追い風となり、わずかな改善がみられました。対照的にSPU/TPU事業部門は、前期を上回る堅調な業績で2023年第4四半期を締めくくりました。SPUの安定した需要が収益成長を推進する一方で、TPUの売上も前期以上に安定して推移しました。第4四半期は原料価格が安定していたため、問題なく製造施設が稼働されました。
市場の発展に関する見通しを立てることを難しくするインフレとマクロ経済の状況の煽りを受け、見通し通り、2023年は再び非常に厳しい一年となりました。下期には需要増加が見込まれていたものの、業界の本格的な回復は依然として実現されていません。若干の改善は認められているものの、今後数ヶ月は全体的な需要が同程度に推移し、競争の激化が続くと予測しています。加えて、最近発生した世界的な出来事の影響を受け、今後も引き続き物流コストの上昇が予測されています。
継続的な需要の鈍化、地政学的な不確かさ、物流の問題を踏まえると、2024年度の見通しを正確に予測することは不可能な状況だと言えます。したがって、SONGWONは現行の戦略を固持し、効率向上を図り、ダイナミックな市場の状況に合わせ効果的に対応するため適切な措置を講じていく予定です。回復力のある事業モデルを自負するSONGWONは、財務目標を達成し、商機を逃さず、長期的に持続可能な成長を徹底することに注力して参ります。