キーパー・セキュリティ、Keeper 2023 Retrospectiveを発表し成長と革新の2023年を総括

  • サイバーセキュリティのリーディングカンパニーとしてポジションをより強固なものに

日本・東京、20231220 – パスワード、特権アクセス、シークレット、リモート接続の保護に向けてゼロトラストおよびゼロ知識アーキテクチャを活用したクラウドベースのサイバーセキュリティソフトウェアを提供するKeeper Security APAC株式会社(アジアパシフィック本社:東京、CEO・共同創業者:Darren Guccione、以下「キーパー・セキュリティ」)は、業績、ビジネス成長、製品イノベーション、業界トレンドのリサーチなど2023年度の実績に関する「Keeper 2023 Retrospective」を発表しました。これは、キーパー・セキュリティの事業において節目の年となった2023年の活動を総括するものです。

 主な実績

 財政面での成功

グローバルなオルタナティブ投資会社であるSummit Partnersが2023年5月に、キーパー・セキュリティに対する戦略的プライベートエクイティ投資を完了しました。キーパー・セキュリティ、Summit Partnersおよび既存の投資会社であるInsight Partnersとのシナジー効果によって、製品イノベーションのさらなる加速、官民におけるサイバーセキュリティのリーディングカンパニーとしての優位性を戦略的に拡大しています。

この投資はキーパー・セキュリティの成長を加速させるとともに、企業向けパスワード管理、シークレット管理、特権アクセス管理におけるイノベーターとしての地位をより強固なものとします。

 市場の拡大

2023年にキーパー・セキュリティは、日本市場をはじめ東アジア、オーストラリア、ニュージーランドを含むアジアパシフィック(APAC)地域全体を統括するAPAC地域の本社オフィスを都内に開設し、グランドオープンイベントにはRahm Emanuel駐日米国大使が出席されました。APAC本社オフィスの開設は、コンシューマー分野におけるAPAC地域の大幅な成長、および顧客、データ、システムを安全に保持する上で重要なパスワードや特権アクセス管理ソリューションなどサイバーセキュリティ戦略に対する企業の需要に応えるものです。キーパー・セキュリティのAPAC本社オフィスは、マネジメント、セールス、マーケティング、カスタマーサクセス、サポートおよび管理スタッフで構成されています。

 製品イノベーション

今年は、従来の特権アクセス管理(PAM)市場を変革する次世代PAMソリューションであるKeeperPAMが発表されました。ゼロトラストおよびゼロ知識セキュリティを活用したKeeperPAMは、最小権限アクセスを実現する統合SaaSプラットフォームであり、エンタープライズグレードのパスワード、シークレットおよび特権アクセス管理を提供します。

また、キーパー・セキュリティは、パスワード管理プラットフォームのユーザーインターフェース(UI)を一新し、使いやすく直感的な操作を実現しました。キーパー・セキュリティは、ユーザーエクスペリエンスの向上を段階的に進めており、ユーザーが慣れ親しんでいる使いやすさ、一貫性、世界クラスの機能とセキュリティの重要性を常に念頭に置きながら、アプリケーションの外観、操作感やユーザビリティの継続的な向上を図っています。アップグレードされたUIは、要素間の区別をより明確にするとともに、分かりやすさと検索性を強化することで、ユーザーエクスペリエンスの向上に加えて、キーパー・セキュリティが提供する強力な機能をより簡単に操作することができます。

2023年6月にキーパー・セキュリティは、Chrome、Firefox、Edge、Brave、iOS上のSafariブラウザ拡張機能でパスキーのサポートを発表し、Androidへの対応予定についても併せて発表しました。キーパー・セキュリティのブラウザ拡張機能は、Keeperボルト内でパスキーを保存および管理し、すべてのデスクトップウェブブラウザとオペレーティングシステムで、ウェブサイトやアプリケーションへの簡単なログインを可能にします。主要なプラットフォームはOSにパスキーサポート機能の組み込みを始めていることからも、パスキーはパスワードのない未来へに近づく重要なステップとして期待されています。

 継続的な調査の実施

キーパー・セキュリティは、年間を通じて業界アナリストおよび外部の調査会社と協力し、IT/セキュリティ担当者と消費者の双方から、パスワードおよび特権アクセス管理に対する考え、慣行、懸念事項に関する調査を実施しインサイトを得てきました。その結果、KeeperPAMの有効性を明らかにし、パスワード管理に対するキーパー・セキュリティのアプローチの有効性も再認識され、パスワードのベストプラクティスを実行する重要性が示されました。

パスワード管理

キーパー・セキュリティは6月に「Keeper パスワード管理レポート:現実と認識の統合」を発表しました。調査の結果、回答者の過半数(64%)が脆弱なパスワードを使用している、もしくはバリエーションを加えただけのパスワードを繰り返し使用していることが明らかになりました。また、回答者の3分の1以上は、サイバーセキュリティ向上のための対応を迫られるとどうしていいのかわからないと回答しました。キーパー・セキュリティは、消費者と企業ユーザーの双方に対して、安全、シンプル、効果的でコスト効率の高いパスワード管理を提供します。

8月には「Keeper Security保護者の実践レポート:サイバーセキュリティに関する話し合い」の調査結果を発表しました。この調査では、保護者がデジタルセーフティに対する認識を高め教育機会を増やす必要性と、このギャップを埋めるために学校が担う役割の重要性が示されました。保護者の約30%は、サイバーセキュリティについて子供と話したことがありませんでした。また、強力なパスワードの作成方法を知らないと認めた回答者の41%が、自分の携帯電話を子供に使用させており、約1/3(32%)は自分のコンピューターを子供に使用させていました。

特権アクセス管理

キーパー・セキュリティは2月に、「特権アクセス管理に関する調査:コストと複雑さに関するユーザーのインサイト」を発表しました。この調査から、IT担当者の84%がPAMソリューションの簡素化を希望しており、導入と維持が容易なPAMソリューションに対する業界の要望が明らかになりました。多くの企業や組織では、境界のないマルチクラウドIT環境と分散されたリモートワークフォースに対応する最新の統合型PAMソリューションを必要としています。

さらに、今年の夏には「特権アクセス管理に関する調査:不透明な経済情勢下におけるPAMツールの導入」を発表しました。この調査では、多くのIT担当者がセキュリティ対策においてPAMツールは極めて重要だと考えているものの、コストの制約や複雑なソリューションが導入に影響を与えていることが明らかになりました。回答者の56%はPAMツールの導入を試みたが完全には実装できず、92%はソリューションが複雑すぎることを主な理由に挙げています。さらに、IT担当者の58%は、従来のプラットフォームが高価すぎるためPAMツールを導入していませんでした。今日のIT担当者は、最も機密性の高いシステムを保護する上で、迅速に導入でき、価格が手頃で、理解しやすく統合が容易なソリューションを望んでいます。こうした要求を満すため、パスワード、シークレット、特権アクセス管理機能を組み合わせた最新のPAMソリューションが必要とされています。

業界分析

キーパー・セキュリティは、今年の秋に「Like it or Not, Passwords Are Here to Stay(否が応でも、パスワードは定着している)」を発表しました。このレポートでは、組織が利用している認証方法の中で、ユーザー名とパスワードを組み合わせる方法が最も広く利用されている(58%)ことが明らかになりました。パスワードは依然として大勢を占めており、パスワードとユーザー名の組み合わせや、パスワードとパスワードレステクノロジーのハイブリッドモデルを利用している組織においては、パスワードが適切かつ安全に管理されていることを確認することが極めて重要です。

また7月には、「PAM for SMBs: The Democratization of PAM(中小企業における特権アクセス管理(PAM)の利用状況)」を発表しました。このレポートでは、ネットワーク、電子メール、エンドポイントセキュリティやSIEMツールなどの主要セキュリティ技術の導入率がいずれも75%以上であるのに対し、PAMの導入が43%にとどまることが示されました。PAM製品は一般的に、非常に複雑で導入や維持にコストがかかり、利用が難しく運用には相当数の専任スタッフを必要とするため、多くの中小企業にとっては導入のハードルが高い製品と考えられてきました。セキュリティの強化にあたっては、コスト効率が良く、IAM(ID・アクセス管理)の全機能を備えた、柔軟で使いやすいクラウドベースのPAMソリューションが理想的な選択肢といえます。

2023年の終わりに際しキーパー・セキュリティは、2023年を成長と卓越性への追求を特徴とした、成長、革新、業界での高い評価に満ちた1年であったと捉えています。キーパー・セキュリティは、有能なチーム、ご愛顧いただいているお客様、協力的なパートナーの皆さまによるサポートに心から感謝の意を表します。来る2024年に向けてキーパー・セキュリティは、将来の可能性からエネルギーを得て、引き続き卓越したサイバーセキュリティソリューションを世界中に提供してまいります。