東京 – 2023年11月13日 – イオン交換樹脂および分離剤の専業メーカーである米ピュロライト(日本法人:ピュロライト株式会社、社長:太安文夫、本社:東京都中央区)は、近年の世界市場におけるイオン交換樹脂の需要拡大に対応するため、イオン交換樹脂の新工場を中国に建設し、生産能力を大幅に拡大することを明らかにしました。
新設される中国工場は、中国・浙江省の衢州市(くしゅうし)において2024年に建設が開始され、2026年後半の製造開始を予定しています。新設工場には一般産業用の水処理用途および各種プロセス用途向けイオン交換樹脂を製造するプラントに加えて、研究所とオフィスも建設されます。新工場建設に関わる投資額は非公表です。
現在ピュロライトはイオン交換樹脂の製造工場として、中国工場(浙江省・湖州市)、ルーマニア工場、米国工場(ペンシルベニア州フィラデルフィア)が稼働しています。このほかピュロライトは、医薬原薬用のイオン交換樹脂製品を製造する米国工場とルーマニア工場を保有するほか、抗体医薬向けプロテインA担体アガロース樹脂については英国工場と米国工場(ペンシルベニア州キング・オブ・プルシア)に加えて、新たな米国工場(ペンシルベニア州ランデンバーク)の建設も予定しています。
ピュロライト株式会社の太安社長は、「今回の中国工場新設は、世界市場におけるイオン交換樹脂の需要増加に対応するため、世界的なサプライチェーンの強化を目的としています。特に、今後市場の伸びが期待されるアジア市場に向けた供給能力の増加と納入リードタイムの短縮を図ってまいります」と話しています。