- バイオベース樹脂を含有し100%再生可能エネルギーで生産
アルファレッタ、2023年10月10日 – 高機能性樹脂材料の世界的大手サプライヤーであるソルベイは、熱暴走や熱伝導に対する耐性が必要なバッテリー用途向けのグレードとして、長繊維ガラス(LGF)を充填フィラーに使用しているXencor™ファミリに芳香族ポリアミド(PPA)を用いた熱暴走防止用の新規グレード Xencor™ XTreme を加えることを発表します。
Xencor™ XTreme PPA LGFグレードは、1000℃で10分間以上の直接火炎への曝露に対して優れた耐性を発揮するように設計されており、ヨーロッパ、中国、 米国およびその他の国で要求されている、熱暴走が発生した場合に乗員が車両から降りるのに十分な時間を提供することに貢献します。この材料は、炎にさらされた後も優れたレベルの電気絶縁性を維持し、バッテリーの熱暴走を軽減します。さらに重要な特長として、Xencor™ XTremeはガラス転移温度(Tg)が高いため、バッテリーの動作条件下においても部品の寸法安定性を維持することが可能です。
「Xencor™ XTremeは、バスバーのオーバーモールド用絶縁樹脂、モジュールのエンドプレート、バッテリーコンポーネント向けに設計されており、ソルベイのバッテリーソリューションの材料ポートフォリオを拡張します。このユニークな製品群により、エンジニアは安全性、電力密度、セキュリティ、軽量化といった最大の課題に自由に対処できるようになります」と自動車マーケティング責任者のBrian Baleno氏は述べています。
Xencor™ XTremeの主な利点には、高い剛性、強度、耐衝撃性、比較トラッキング指数が600 Vを超えるクラス最高の電気絶縁性、および高い絶縁耐力が含まれます。
新しいXencor™ XTremeは、ドイツのフリードリヒスハーフェンで開催されるFakuma展示会の期間中、ホールB4のソルベイのブース4213に展示されます。
Xencor™ はソルベイの商標です。